久しぶりに最近読んだ絵本についてです。
先日、(無人の)ツレ実家に子どもたちと立ち寄った時に、置いてあったので読んでみました。


変なお茶会


佐々木マキさんの絵は好きで、それというのも、僕が高校生の時に読み始めた初期の村上春樹作品で挿絵を描いていたからです。

そんな佐々木マキさんの作品ということで、興味が惹かれて読んでみたのですが、ページをめくって驚きました。
というのも、僕が知っていた佐々木マキさんの絵風とは違う絵だったからです。

でも、物語の不思議さというか、トーンはとても面白かったです。
カタカナや感じは子どもには少し難しく、子ども自身では読めないかも知れませんが、短いお話なので、内容に難しさを感じることはないはずです。

僕が知っている絵風と何故ちがうのだろうか、ということは、この絵本を調べたら、初版が1979年だったので、それが関係しているのかな、と思います。
と書いたところで、村上春樹のデビュー作品『風の歌を聴け』は出版年が1979年なので、ちょうと同じ時期でした。

単に僕が抱いていた佐々木マキさんの絵とは違うというだけのことだったようですが、「僕が思い描いていた」というところからはみ出ている作品に出会えたのは、とても良かったです。
スポンサーサイト
2017.06.05 Mon l 絵本(3歳くらいから) l top
--------------------------------------------
【告知】「『主夫志望男子』と『働き女子』のためのハッピーワークショップ」を開催します!
--------------------------------------------

話題の絵本を買ってみました。


ママがおばけになっちゃった! (講談社の創作絵本)


ものすごく売れている、ということと、親しい友人(女性)も「すごくよかった!」と言っていたので、内容を確かめずに買ってしまったのですが…。

うーん、せめてAmazonのレビューくらいは読んでから買うのを決めれば良かったです。

ストーリーとしては、
1、ある日突然お母さんが死ぬ
2、おばけになったお母さんが夜になったときに会えるようになった
3、お母さんにとってどれだけ子どもが好きかを伝える
というような感じです。

否定的なAmazonのレビュー

Amazonのレビューでは、死を愚弄しているというような意見や、小さい子どもにわざわざ(想像だとしても)悲しませる必要はない(というか傷つけてどうするんだ)というような意見がありました。
僕は子どものころから身近で死をいくつも体験してきたので(10歳になるまでに祖父母、伯父、そして、10代のときにはDVにあい、病死したいとこ、自死をしたはとこなど)、「小さい子どもに親しい人の死を想像させる必要はない」とか「悲しませてどうするんだ」という意見は持っていません。

小さい時からお葬式に出て、火葬場で骨になった(そしてまだ温かかった)遺体(というかその残り?)を見て、いつかは誰もが死ぬということや、僕自身も死ぬということを想像しました。
それは生きていれば当たり前に起こることであって、「子どもだからダメだ」というのは子ども自身の生きる力(みたいなもの)を信じていないような気もします。

父親がいない

では、僕がこの絵本で何が引っかかったのかというと、父親が一切出てこないということです。
おばあさんは出てくるのですが(しかも、どちらの母親なのかもわからない)、父親は出て来ません。

最初に読んで思ったのは「母子家庭だったの?」ということだったのですが、ツレは「幼稚園に通っているからシングルマザーじゃないのかもよ」と言っていました。
でも、もともとおばあさんとの女系3世代家庭だったら、お母さんが働いていてもおばあさんが子どもの面倒を見ていれば幼稚園に通えるわけなので、よく分かりません。

と、横道に逸れているように思うかも知れませんが、「母親が亡くなった」という事態に、今現在婚姻関係にあろうがなかろうが、子どもの父親が出てこない理由が全く分かりません。
全く父親がいない、父親の存在を感じさせないので、「父親も死んでるのか?」と思うほどでした。

母親が死ぬ、という幼い子どもにとっておそら最も過酷な状況にあって、父親が現れることなく、その代わりに祖母が出てくるということに、そして、それを批判的な評価を下している人もこの点についてはあまり触れられていないことに、ものすごく違和感を感じました。
違和感と言うことではなく、「子育てをするのは母親であって、父親はいなくても良い」という価値観を何の疑問もなく受容していることに、残念な気持ちを覚えました。

この話、もし、男女の性別が逆転したものを作ったら、みなさんはどういう反応をするのでしょうか。

1、ある日突然お父さんが死ぬ
2、子どもはおじいちゃんと2人で暮らすようになる
3、お母さんは全く出てこない

こういう家庭を知っていますが、とてもこれほど売れたりしないでしょうし、批判的な声の中には必ず「母親はどこにいったんだ!?」という声が上がるだろうと思います。
2016.02.24 Wed l 絵本(3歳くらいから) l top
以前ちょっと触れたことがあるような気がしますが、先日図書館に行ったときに「やっぱり手元に持っておこう」と思い、買った絵本です。


うさこちゃんと たれみみくん


本を出している福音館書店としては対象を【3才からのうさこちゃん】というように考えているようですが、小学生でも大人でも考えさせられる内容だと思います。

うさこちゃんシリーズは短い内容なので、説明してしまうと、内容がすぐに分かってしまうので、どこまで書くのが許されるか難しいですが、見た目で判断したり、茶化したり、ということが、判断されたり、茶化されたりする人にとってはどのような気持ちになるかを想像する一歩になる内容になっています。

ちょうどこの絵本を買って家に置いておこうと思った時に、ポッドキャストで聞いているラジオ番組セッション22でこんな特集をしていてリンクしました。

2015年11月26日(木)「どうすれば目が不自由な方も過ごしやすい社会になる?」
2015.12.04 Fri l 絵本(3歳くらいから) l top
昨日、池袋に行ったので、通り道にあったジュンク堂書店に寄ってみました。
ムスメM(4歳)と一緒だったので、ジュンク堂では初めてですが、絵本売り場に行きました。

Mの目当てはプリキュアだったのですが、絵本をいくつか見ていると、こんな絵本(?)がありました。


にっぽんのおにぎり


ぱらぱらとめくってみると、中には47都道府県にちなんだ色んなおにぎりが紹介されていました。
たとえば北海道だと「鮭おにぎり」といった感じです。

「絵本」というのには、ちょっと子どもには難しい文章があるような気がしましたが、写真でどんなおにぎりがあるのかが分かるだけでも子どもたちには楽しそうでした。

そして、僕にとっては、お弁当を作るときの参考になるので、思わず買ってしまいました。
(遠足が雨天で延期になったこともあり、この1週間で3回も子どもたちのお弁当を作らなければならなくなったという理由もあり…)


普段全く料理をしないツレが先日、子どもたちに「お母さんのお弁当は、おにぎりだよ!」と言っていましたが、おにぎりってシンプルだから作る人や材料によって全然おいしさが違うんですよね。
僕も美味しいおにぎりをちゃんと握れるように、この絵本を読んでいろいろチャレンジしていきたいと思います。

ちなみに、買いませんでしたが(我が家の子どもたちよりも小さい子向けかなと思い)、隣に置いてあったこの絵本もなかなか良かったです↓


おにぎり (幼児絵本シリーズ)
2015.10.19 Mon l 絵本(3歳くらいから) l top
本日は、ツレは仕事、外にいると熱中症になるような暑さ、ということで久しぶりに図書館に行きました。
よく使っていた隣区の図書館は来年まで改修工事中なので、区内の図書館へ。
長男T(8歳)と次男S(6歳)の利用カードを作った後、ムスメM(4歳)と僕は一旦買い物へ。

買い物後に図書館に戻るとTもSもまだずっと本を読んでいたので、Mも本を読みました。
怒濤のディック・ブルーナシリーズという感じだったのですが、そこで今まで読んだことがなかったとても良い作品に出会いました。


うさこちゃんと たれみみくん


(以下ネタバレです)

内容はというと、ある日うさこちゃんのクラスに転校生がやってきます。

ダーンと言う名前のおとこのこですが、その子の耳がたれていました。
なので、みんなはダーンのことを「たれみみくん」と呼びます。

隣の席になったうさこちゃんは「たれみみくん」と呼ばれているダーンがどんな気持ちなのかを確かめます。
すると、ダーンは「たれみみくん」と呼ばれるのはイヤだと。

ということで、うさこちゃんはクラスのみんなにそのことを伝え、みんなも「ダーン」と名前で呼ぶようになった、というものです。

対象年齢が低ければ低いほどこういう話を伝えるのってとても難しいと思うのですが、わかりやすくてとても良かったです。
この本を読んだMがどれくらい分かったのかは分かりませんが、でも、「相手がどんな気持ちでいるかを確認すること」というのは、本当に大切なことだな、と改めて思います。

大人になってからも、そういうことを全く考えないで行動する人たちが割とたくさんいて、そういう人にはなって欲しくないな、と思っているので、とても良い絵本に出会えました。

それに、「見た目の違い」という点にも当然触れているので、見た目が違うということをことさら強調して、その人の記号にすることはどうか、という問題も提示しています。
2015.07.11 Sat l 絵本(3歳くらいから) l top
ブログの書きかけのものを見てみたら、紹介していなかったけれど、とても面白かった絵本があったので、書いてみます。


どこいったん


この絵本を最初に見つけたのは、一昨年くらいになると思いますが、大学の友人とその子どもに会う前に、絵本をプレゼントしようと大きな本屋さんに行ったときでした。
原書はカナダ人イラストレーターのジョン・クラッセンさんという人の『I Want My Hat Back』というものですが、それを絵本作家としても著名な長谷川義史さんが翻訳したものです。

Amazonや絵本ナビのレビューでは、「原書と全く違う訳になっている」という意見や、「結末が恐いので、とても子どもには読ませられない」という意見が、僕が最初に読んだ時にはあり、賛否両論といった感じでした。
今、またAmazonのレビューを見たら、結構肯定的になっていました。

さて、僕が気に入った理由はなんと言っても、日本語訳が「関西弁」(関西弁に詳しくないので、違ってたらごめんなさい)になっていることです。
日本の言葉の良さはなんと言ってもそのバリエーションの多さだと思っています。
なのに、絵本では基本的に標準語といえば良いのか、NHK弁と言えばいいのか、そんな言葉で殆どのものが書かれています。
関西に暮らしたこともないので、僕にとっては懐かしさや愛着のある言葉ではありませんが、日本語っていろんなバリエーションがあって、そのバリエーションによって、読む人に与える印象が変わってくる、という当たり前のことを気づかせてくれました。

2年くらい書こうと思って放置していた理由は、「原書と訳が全く違う」という意見が気になったので、原書を読んでからにしたかったからです。
でも、結局2年間原書を見つけられなかったので(Amazonでは買えますが、買うほどではないと思うので…)、放置したままになってしまいました。

同じシリーズ(?)でもう一冊あり、僕はこちらも気に入っています。


ちがうねん

2015.01.23 Fri l 絵本(3歳くらいから) l top
年末に、月刊誌のMOEが選ぶ「第7回絵本屋さん大賞」に選ばれたので、知っている人もいるかと思いますが、やっと手に入ったので紹介します。

ニュース記事↓
「へいわってすてきだね」沖縄追悼式で読まれた小2の詩が絵本大賞に(huffingtonpost)
「へいわってすてきだね」の絵本が受賞(沖縄タイムス)


へいわってすてきだね


上にあげたニュース記事にも書いてありますが、絵本の土台になっているのは、2013年の沖縄全戦没者追悼式で読まれた当時小学1年生だった安里有生君の詩です。
その詩に、絵本作家の長谷川義史さんが絵を描いたものです。

「へいわってすてきだね」というタイトルだけでもう僕なんかはとてもすてきな絵本だな、と思います。
そして、内容に触れてしまいますが、自分の近くにある日常から「平和」を感じるその感性がとてもすばらしいなと思います。

もちろん絵本の良さがあってのことですが、今の日本の状況にあって、この絵本を「大賞」に選んだ全国の絵本店員さんたちの心意気もすてきだし、ちゃんとその声をそのまま伝えたMOE編集部(白泉社)の人たちもすてきだな、と思います。
絵本の良さをその絵本が取った「賞」で判断するのはダメなことかも知れませんが、こんな世の中だからこそ、こんな時代だからこそ、去年のユーキャン新語・流行語大賞で選ばれた「特定秘密保護法」と「ダメよ~ダメダメ」の組み合わせ技と同じように心意気を感じました。
2015.01.10 Sat l 絵本(3歳くらいから) l top
次男S(4歳)とM(2歳8ヶ月)が通う保育園で貸出絵本をしてくれています。
1ヶ月弱の間、玄関(職員室)前に絵本が並べられ、所定の用紙に名前を書いて借りていきます。

毎回、我が家の子供たちはそこで絵本を借りていくのですが、定番なのに家になかった絵本、ということで14ひきのねずみシリーズを借りました↓

14ひきのぴくにっく (14ひきのシリーズ)


僕が小さいころ、このシリーズはとても好きで何度も読んだ(というか絵を見た)記憶があります。
でも、あれはどこだったんだろう?幼稚園で読んだのか、実家にあったから読んでいたのか。
そこまでは思い出せませんでした。

ちょうど、子供たちが借りてきたシリーズが『14ひきのピクニック』だったので、少しずつ暖かくなってきて、花も咲き始めてきたので、ピクニックに行こうかな、と思ったのでした。
2014.03.16 Sun l 絵本(3歳くらいから) l top
ブログを2ヶ月放置していた間に、とても良い絵本に出会いました。
タイトルは以前から知っていたのですが、『おこだでませんように』です。


おこだでませんように


お話しの舞台は七夕で、七夕の短冊に何を書くかというときに、いつも怒られている男の子が書いたのが『おこだでませんように』という言葉でした。

何故、男の子がそんな願い事をしたのかは、実際に絵本を読んでもらいたいのですが、僕もよく怒ってしまうので、日々の怒り方を反省させられました。

また、ちょっと前(M(2歳)が産まれてから?)から気になっているのですが、以前は何事にも笑っていたツレも頻繁に怒るようになりました。
僕からすると、「そんな怒り方しなくても良いのになぁ」とか「そんなことで怒らなくても良いのになぁ」とか思うのですが、僕も多分ツレからはずっと前からそう思われているのだと思います。

まぁ、それはまだ良いとしても、僕が怒る時のスタンスとしては、大人が同時に怒らないようにする、ことを心掛けています。
両親が2人で怒ってしまうと、子どもは萎縮してしまうし、この絵本の男の子のように、いつもいつも怒られているように感じてしまうかも知れない。
なので、ツレが怒っている時は僕は何も言わないようにしています。

以前はほぼ僕だけが怒っていて、「避難先」としてツレがいたのですが、ここのところはずっと、その「避難先」だったツレが怒るようになり「避難先」ではなくなってしまったので、どうしたものかとちょっとだけ悩んでいたりします。

まぁ、僕は以前のツレのように怒らないで「避難先」になれれば良いのですが、なかなか難しいですね。
2013.07.24 Wed l 絵本(3歳くらいから) l top
大学の時の友だちの子どもにプレゼントするための絵本を選んでいる時に、とても面白い絵本を見つけました。
もともとはこれは第二弾ということですが、僕はこれを先に読んだので、こちらをまず紹介します。

ちがうねんちがうねん
(2012/11/11)
ジョン・クラッセン

商品詳細を見る

タイトルを見たときに、とても気になっったので、すぐに手に取ってぱらぱらと読みました。
この絵本は元々は英語で書かれたものですが、それを大阪弁に訳しています。
僕は残念ならが大阪弁のネイティブではないので、気色悪い大阪弁でしか読めませんが、そのことばのリズム感がとても気に入りました。

これは、絵本ナビやAmazonのレビューでは、賛否両論あるようですが(特に絵本ナビ)、物語もあまり「日本的」ではない終わり方になっていて、否定的な声もあるようですが、僕はその終わり方がとても気に入りました。

これは、作品自体に関することではないのですが、この作品の最後について、否定的な意見を述べる人に関して、僕が思うのは、筆者は最後どうなったか書いておらず、読み手の想像に任せているにも関わらず、否定的に最後を捉えて意見していることにちょっと疑問を感じます。
否定的に捉えるのは構いませんが、みんながそういう読み方をするわけではないので、「こんな終わり方は最悪」みたいに勝手な想像を押しつけてくるのはどうかなぁ、と思いました。

Amazonのレビューでは洋書(英語)の方が良かった、訳がひどい、というようなことが書かれてあったので、洋書を手に入れようとしましたが、円安の影響で高く付くので、今はまだ読めていません。
洋書を置いてる本屋さんがあったら、是非教えて下さい♪
2013.03.25 Mon l 絵本(3歳くらいから) l top