TSUTAYAディスカスから送られてきた映画です。


Mommy/マミー [DVD]


グザヴィエ・ドラン監督 映画『Mommy/マミー』 オフィシャルサイト

作品データ映画.comより)
原題 Mommy
製作年 2014年
製作国 カナダ
上映時間 134分
映倫区分 PG12

ストーリー(オフィシャルサイトより)
とある世界のカナダでは、2015年の連邦選挙で新政権が成立。2ヶ月後、内閣はS18法案を可決する。公共医療政策の改正が目的である。中でも特に議論を呼んだのは、S-14法案だった。発達障がい児の親が、経済的困窮や、身体的、精神的な危機に陥った場合は、法的手続きを経ずに養育を放棄し、施設に入院させる権利を保障したスキャンダラスな法律である。ダイアン・デュプレの運命は、この法律により、大きく左右されることになる。

感想
何故この作品をリクエストしてあったのかは全く覚えていないのですが、これを書くために少し調べていたら、以前観たことのある「トム・アット・ザ・ファーム」のグザヴィエ・ドラン監督の作品で、2014年第64回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でジャン=リュック・ゴダールと共に審査員特別賞を受賞した作品だそうです。

映画の冒頭で「障がい児が収容されるという法律が出来た」と書かれ、僕はそれが「映画の中のフィクション」ではなく、現実のこと、として受け入れて観てしまったので、結構ショックを受けてしまいました。
今、こうして、その法律が「フィクションである」ということを知ったので、少し落ちついて書けているものの、映画というフィクションでありながら、カナダではこの映画のような出来事が起きているのか、と思い暗澹たる気持ちになりました。

主人公はダイアン・デュプレ、息子の子スティーヴを施設から引き取り、一緒に暮らしはじめるところから物語は始まります。
スティーヴの言動は、激しく、母親であるダイアンに対しても汚い言葉で罵ったり、暴力を振るったり。
そこに、ふとしたきっかけで隣人の元教師カイラと親しくなり、三人の交流が始まります。
スティーヴにも目標があり、そこに向かって順調に進んでいるかのように見える時もあるものの、最終的にダイアンはある決断を下す。

物語自体というよりも、スティーヴが「発達障がい」、あるいは「ADHD」だと語られていることに危惧や疑念を覚えました。
スティーヴの暴力性だったり、他を顧みない行動は話して「発達障がい」だからなのか。
僕にはスティーヴ、というかこの映画の中での暴力性がかなり気になりました。
でも、「発達障がい」の人たちや「ADHD」の人たちを思い出しても、決してこの「暴力性」は結びつきません。
なので、僕はこのことに戸惑いを感じてしまいました。

スティーヴとしての視点で観るのか、母親であるダイアンの視点で観るのかによって、この作品をどのように感じるかは大きく変わると思いますが、2人にとって前向きな決断だったと感じただけに、ラストをどのように理解すれば良いのか考え込んでしまいました。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 / 2 「さとにきたらええやん」 / 3 「この世界の片隅に」 / 4 「ムーンライト」 / 5 「パレードへようこそ」 / 6 「あまくない砂糖の話」 / 7 「少年と自転車」 / 8 「ドラッグ・ウォー / 毒戦」 / 9 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 10 「帰ってきたヒトラー」

11 「SING/シング」(日本語吹替版) / 12 「ワイルド・スピード MEGA MAX」 / 13 「ナイトクローラー」 / 14 「奇跡の教室」 / 15 「ベティ・ブルー」 / 16 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 17 「神様の思し召し」 / 18 「her/世界でひとつの彼女」 / 19 「マグノリア」 / 20 「プリズナーズ」

21 「if i stay」 / 22 「ハドソン川の奇跡」 / 23 「ニュースの真相」 / 24 「ラ・ラ・ランド」 / 25 「しあわせのかおり」 / 26 「REDリターンズ」 / 27 「 愛しき人生のつくりかた」 / 28 「ディーパンの闘い」 / 29 「ロルナの祈り」 / 30 「プリデスティネーション」

31 「追憶の森」 / 32 「花様年華」 / 33 「EDEN/エデン」 / 34 「17歳」 / 35 「ある子供」 / 36 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 37 「後妻業の女」 / 38 「Mommy マミー」 / 39 「ロゼッタ」 / 40 「ニュースの真相」

41 「あと1センチの恋」 / 42 「海難1890」 / 43 「ホテルコパン」 / 44 「聖の青春」 / 45 「ロング・トレイル!」 / 46 「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」 / 47 「ワールド・ウォーZ」 / 48 「惑星のかけら」 / 49 「麦子さんと」 / 50 「超高速!参勤交代 リターンズ」

51 「カケラ」 / 52 「スプリング・ブレイカーズ」 / 53 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

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2017.05.21 Sun l 2017年 l top
先日、いつも読んでいるメルマガのコーナーでワイルド・スピードの新作について触れられていました。
Amazonプライムビデオ(プライム会員だと無料で観られる)にもいくつかワイルド・シリーズが含まれていて、どれを観たか忘れてしまっていたので、とりあえず、これを観てみました↓

*観始めて20分くらい経った頃、以前観たことがあったのを思い出しました。
でも、ブログには感想を書いたことがなかったので書いてみたいと思います。



ワイルド・スピード MEGA MAX


作品データ映画.comより)
原題 Fast Five
製作年 2011年
製作国 アメリカ
上映時間 130分

あらすじ
前科者のドミニクと彼を脱獄させた元捜査官ブライアンは、張りめぐらされた捜査網をかいくぐり、ブラジルの裏社会で身を隠していた。2人は逃亡生活を終わらせて自由を得るため、裏社会を牛耳る黒幕から1億ドルを強奪する計画を立案。世界中から凄腕のドライバーを集める。

感想
以前観たことがあったことに気づいたにもかかわらずそのまま見続けたのは、「面白かった」という記憶があったからです。

殴り合いの場面や(特にラストの)人が殺される場面もあるものの、凄惨な描き方ではないので、アクション映画として楽しめました。
僕自身は車に特に興味がないので、この映画に出てくる車がどのほどの性能があるのか、貴重なものなのかは全く分からないのですが、ラストのトリックだったり、ドミニク&ブライアンの人間模様だけでなく、彼ら追うジョンソン捜査官とのやりとりも(実際にはないだろうけれど)非現実的だと全く考えさせる余地もなく、すがすがしさが残る作品でした。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 / 2 「さとにきたらええやん」 / 3 「この世界の片隅に」 / 4 「ムーンライト」 / 5 「パレードへようこそ」 / 6 「あまくない砂糖の話」 / 7 「少年と自転車」 / 8 「ドラッグ・ウォー / 毒戦」 / 9 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 10 「帰ってきたヒトラー」

11 「SING/シング」(日本語吹替版) / 12 「ワイルド・スピード MEGA MAX」 / 13 「ナイトクローラー」 / 14 「奇跡の教室」 / 15 「ベティ・ブルー」 / 16 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 17 「神様の思し召し」 / 18 「her/世界でひとつの彼女」 / 19 「マグノリア」 / 20 「プリズナーズ」

21 「if i stay」 / 22 「ハドソン川の奇跡」 / 23 「ニュースの真相」 / 24 「ラ・ラ・ランド」 / 25 「しあわせのかおり」 / 26 「REDリターンズ」 / 27 「 愛しき人生のつくりかた」 / 28 「ディーパンの闘い」 / 29 「ロルナの祈り」 / 30 「プリデスティネーション」

31 「追憶の森」 / 32 「花様年華」 / 33 「EDEN/エデン」 / 34 「17歳」 / 35 「ある子供」 / 36 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 37 「後妻業の女」 / 38 「ロゼッタ」 / 39 「ニュースの真相」 / 40 「あと1センチの恋」

41 「海難1890」 / 42 「ホテルコパン」 / 43 「聖の青春」 / 44 「ロング・トレイル!」 / 45 「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」 / 46 「ワールド・ウォーZ」 / 47 「惑星のかけら」 / 48 「麦子さんと」 / 49 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 50 「カケラ」

51 「スプリング・ブレイカーズ」 / 52 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.05.20 Sat l 2017年 l top
TSUTAYAディスカスでリクエストを出している作品を確認していたら、Amazonプライムビデオ(プライム会員だと無料で観られる)の対象になっていた作品がいくつかありました。
ということで、その中の1つであるこの作品を早速観てみました。


追憶の森(字幕版)


映画『追憶の森』公式サイト

作品データ映画.comより)
原題 The Sea of Trees
製作年 2015年
製作国 アメリカ
上映時間 110分

ストーリー(公式サイトより)
富士山の北西に広がる青木ヶ原の樹海。その鬱蒼とした森の中に、恐る恐る足を踏み入れるアメリカ人男性がいた。彼の名はアーサー・ブレナン(マシュー・マコノヒー)。片道切符を手に日本へやって来た彼が樹海を訪れた目的はただひとつ――それは、自らの人生を終わらせることだった。森の開けた場所に腰を下ろし、ゆっくりと永遠の眠りにつく準備を始めるアーサー。そんな彼の目の前に、傷ついた身体をひきずりながら森の出口を求めてさまよう日本人男性(渡辺 謙)が現れる。「ここから出られない。助けてくれ」と懇願する男を放っておくことができなくなったアーサーは、寒さに震える男に自分のコートを着せかけ、出口に続く道へと誘導する。しかし、さっき通ったはずの道はなぜか行き止まりになっており、既に飲んでいた薬にふらつきながら歩いていたアーサーは崖から転落して怪我を負ってしまう。それは、アーサー自身の人生を象徴するかのような出来事だった。
アーサーは結婚生活に問題を抱えていた。原因は3年前の彼の浮気。それ以来、妻のジョーン(ナオミ・ワッツ)は酒に逃避するようになり、事あるごとにアーサーを責めた。さらに、大学の非常勤講師に転職して収入が激減したアーサーと、不動産仲介の仕事で高収入を得ているジョーンの間に生じた経済的な格差が、夫婦の溝をいっそう深めた。ジョーンに対する愛情が消えたわけではなかったが、自分の努力だけではどうにもならない状況にアーサーは苛立ち、苦悩する日々を送っていた。そんな中ジョーンの病気が発覚。夫婦の関係には新たな道が開けるはずだった。
アーサーが樹海で出会った日本人は、ナカムラ・タクミと名乗った。森をさまよう中で小川をみつけたタクミは、「下流に向かって進もう」とアーサーに提案する。しかし川は途中で途切れ、寒さに震えながら歩く2人の頭上には無情にも雨が降り注ぐ。雨風をよけるために2人は洞窟の中に避難するが、洞窟の中に石と鉄砲水が流れ込み、押し流されたタクミは意識を失ってしまう。ぐったりしたタクミを励まし、必死に介抱するアーサー。偶然にもテントを発見した彼は、その中に残されていたライターを使って暖を取り、ひと時の安らぎを得る。
その夜、タクミと共にたき火を囲んだアーサーは、樹海への旅を決意させた出来事を語り始めた。「絶望して来たんじゃない。悲しみでもない。罪の意識で来た。僕たちは相手への接し方を間違っていた」。タクミに心を開いたアーサーの口からは、深い悔恨の言葉がほとばしり出る。だが、その時アーサーはまだ知らなかった。コート、タクミの妻子の名前、岩に咲く花、水辺、『楽園への階段』、『ヘンゼルとグレーテル』――樹海で起きたすべての出来事が1本の奇跡の糸で結ばれることを……。

感想
日本を舞台にした、アメリカ映画ということで、日本に暮らす身としては、違和感を感じるのではないかと少し警戒していたのですが、主要キャストに渡辺謙がいるからなのか、全く違和感を感じることがありませんでした。
実際には少し「?」と思うところがあったのですが、実はその「?」と思うところはちゃんとした意味があって、アーサーがアメリカ人だったからそれに違和感を抱かなかったということがラストになって明らかになります。
なので、違和感自体は感じる部分はあったのですが、その違和感自体もちゃんと物語で回収されていました。

タイトルが日本では「追憶の森」となっていますが、原題は「The Sea of Trees」。
「樹海」です。
どこを舞台にした話なのかはよく知らずに観始めたのですが、このタイトルが表示された時点ですぐに樹海だと分かりました。
そして、樹海ということは、主人公が「死」を求めていることもすぐに想像出来ました。

死に場所を求めて青木ヶ原樹海にやって来たものの、右往左往してたり、あるいは他の人と出会ってしまったことで、死ぬという気持ちが生きるという方向に向かっていく。
特に、自らの意思ではなく、不意にケガをしてしまうことで、逆に生を求めるということは、とてもリアルに感じました。

死を考えるきっかけとなったアーサーの妻ジョーンとの夫婦関係もなんだかものすごくリアルな感じ(「これうちのこと?」と感じたり)
でした。
夫婦関係が修復される間もなく、ジョーンに病気が見つかり、回復していくのかと思った途端の展開を含めて、死を求めてやってきたその経緯が、言葉ではあまり多く説明されることはありませんが、観ていて想像出来るようになっていました。

登場人物が少ないと、下手すると退屈してしまうこともありますが、マシュー・マコノヒーが主演だからなのか、渡辺謙の存在感からなのか、脚本や撮影が良いのか、それとも全部良かったのか分かりませんが、決して飽きることなく最後まで観ることが出来ました。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 / 2 「さとにきたらええやん」 / 3 「この世界の片隅に」 / 4 「ムーンライト」 / 5 「パレードへようこそ」 / 6 「あまくない砂糖の話」 / 7 「少年と自転車」 / 8 「ドラッグ・ウォー / 毒戦」 / 9 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 10 「帰ってきたヒトラー」

11 「SING/シング」(日本語吹替版) / 12 「ナイトクローラー」 / 13 「奇跡の教室」 / 14 「ベティ・ブルー」 / 15 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 16 「神様の思し召し」 / 17 「her/世界でひとつの彼女」 / 18 「マグノリア」 / 19 「プリズナーズ」 / 20 「if i stay」

21 「ハドソン川の奇跡」 / 22 「ニュースの真相」 / 23 「ラ・ラ・ランド」 / 24 「しあわせのかおり」 / 25 「REDリターンズ」 / 26 「 愛しき人生のつくりかた」 / 27 「ディーパンの闘い」 / 28 「ロルナの祈り」 / 29 「プリデスティネーション」 / 30 「追憶の森」

31 「花様年華」 / 32 「EDEN/エデン」 / 33 「17歳」 / 34 「ある子供」 / 35 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 36 「後妻業の女」 / 37 「ロゼッタ」 / 38 「ニュースの真相」 / 39 「あと1センチの恋」 / 40 「海難1890」

41 「ホテルコパン」 / 42 「聖の青春」 / 43 「ロング・トレイル!」 / 44 「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」 / 45 「ワールド・ウォーZ」 / 46 「惑星のかけら」 / 47 「麦子さんと」 / 48 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 49 「カケラ」 / 50 「スプリング・ブレイカーズ」

51 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.05.19 Fri l 2017年 l top
TSUTAYAディスカスで送られてきた映画です。


ナイトクローラー(字幕版)


映画『ナイトクローラー』(公式サイト)



作品データ映画.comより)
原題 Nightcrawler
製作年 2014年
製作国 アメリカ
上映時間 118分

ストーリー(公式サイトより要約)
眠らないロサンゼルスの街で、闇にまぎれて金網を盗もうとしているルイス・ブルーム(ジェイク・ギレンホール)。呼び止める警備員を殴り倒し、戦利品を車に載せて工場に売りつける。
帰り道、交通事故現場を通りかかったルイスは、事件や事故報道のスクープを専門にしている映像パパラッチ、通称〈ナイトクローラー〉と遭遇する。悲惨な映像がテレビ局に売れると聞いたルイスは、盗んだ自転車と交換にビデオカメラと無線傍受器を手に入れる。
その夜から警察無線を盗み聞き、車で現場に急行するようになったルイスは、カージャックの被害者の撮影に成功する。しかも先に到着していたナイトクローラーより接近した生々しい映像。 あるテレビ局に早速映像を持ち込むと、女性ディレクターのニーナ(レネ・ルッソ)が映像を買い取ってくれた。そこでアドバイスをもらい、何か撮ったら一番に彼女に連絡すると約束する。
本格的に事業を始める決意をしたルイスはアシスタントを募集し、面接に来た住所不定で何の特技もないリック(リズ・アーメッド)を僅かな賃金で雇う。助手席で進路を指示する仕事さえ満足にできないリックを冷酷に叱咤するルイス。 
センセーショナルなスクープ映像を次々にモノにしたルイスは、車はスピードの出る赤い高級車に、機材も最新型に買い替える。壮絶な横転事故の無線を傍受した時も、その車で誰よりも早く現場に駆け付け、絶好のアングルのために、ルイスは血だらけの遺体を車の下から引きずり出すという暴挙に出る。
ネットで学んだビジネスノウハウや格言を狂信し、成功だけに邁進するルイスに、怖いものなど何もなかった。
そんな絶頂への階段を駆け上がるルイスに、思わぬ落とし穴が待っていた。リックのミスで飛行機墜落事故という最大のスクープを逃してしまったのだ。過激な視聴率争いからニーナにも激しく罵られ、進退窮まったルイスは遂に究極の一線を超えるのだが──。

感想
送られてきたときには(いつものように)「どんな映画だったっけ?」「何でリクエストしたんだっけ?」と思ったのですが、アカデミー賞で脚本賞にノミネートされたとのことで、面白かったです。

話自体も面白かったのですが、主人公ルイスを演じるジェイク・ギレンホールが醸し出す不気味な感じが役に合っていてとても良かったです。

ストーリー自体は(今回も…)公式サイトのストーリーを読んでしまうと、最後の最後以外は分かってしまいますし、ラストの展開自体はルイスのこれまでの行動からすると特に突飛な展開でもありません。

でも、フィクションでありながら、実際にこういうことを仕事にしている人はいるのだろうし、そうすると、単なるフィクションとして現実とは違うことだとは切り離すことが出来ないのが、この作品の良さかなと思います。
ジャーナリズムに求める倫理性、というか、そもそもルイスのような経緯でナイトクローラーになった人に倫理性を求められるのか、倫理性含めた教育をされているはずのテレビ局側の人間が求めているからこそナイトクローラーたちが映像を撮影してくることを考えると、普段何気なくテレビで観ている映像もこのような成り立ちで撮影されているのかも、と。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 / 2 「さとにきたらええやん」 / 3 「この世界の片隅に」 / 4 「ムーンライト」 / 5 「パレードへようこそ」 / 6 「あまくない砂糖の話」 / 7 「少年と自転車」 / 8 「ドラッグ・ウォー / 毒戦」 / 9 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 10 「帰ってきたヒトラー」

11 「SING/シング」(日本語吹替版) / 12 「ナイトクローラー」 / 13 「奇跡の教室」 / 14 「ベティ・ブルー」 / 15 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 16 「神様の思し召し」 / 17 「her/世界でひとつの彼女」 / 18 「マグノリア」 / 19 「プリズナーズ」 / 20 「if i stay」

21 「ハドソン川の奇跡」 / 22 「ニュースの真相」 / 23 「ラ・ラ・ランド」 / 24 「しあわせのかおり」 / 25 「REDリターンズ」 / 26 「 愛しき人生のつくりかた」 / 27 「ディーパンの闘い」 / 28 「ロルナの祈り」 / 29 「プリデスティネーション」 / 30 「花様年華」

31 「EDEN/エデン」 / 32 「17歳」 / 33 「ある子供」 / 34 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 35 「後妻業の女」 / 36 「ロゼッタ」 / 37 「ニュースの真相」 / 38 「あと1センチの恋」 / 39 「海難1890」 / 40 「ホテルコパン」

41 「聖の青春」 / 42 「ロング・トレイル!」 / 43 「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」 / 44 「ワールド・ウォーZ」 / 45 「惑星のかけら」 / 46 「麦子さんと」 / 47 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 48 「カケラ」 / 49 「スプリング・ブレイカーズ」 / 50 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.05.17 Wed l 2017年 l top
ゴールデンウィークに、ゴールデンウィークに相応しい、心に残るとても良い映画を観ました。
先月末にTSUTAYAディスカスから送られてきたDVDを連休中に観ようということで、この映画を観ました↓


パレードへようこそ(字幕版)


映画「パレードへようこそ」オフィシャルウェブサイト

作品データ映画.comより)
原題 Pride
製作年 2014年
製作国 イギリス
上映時間 121分

ストーリー(オフィシャルサイトより要約)
1984年、不況に揺れるイギリス。
サッチャー首相が発表した20カ所の炭坑閉鎖案に抗議するストライキが、4カ月目に入ろうとしていた。
ロンドンに暮らすマーク(ベン・シュネッツァー)は、その様子をニュースで見て、炭坑労働者とその家族を支援するために、ゲイの仲間たちと募金活動をしようと思いつく。折しもその日は、ゲイの権利を訴える大々的なパレード(プライド・パレード)があった。
パレードの後、打ち上げパーティで、マークは“LGSM(炭坑夫支援レズビアン&ゲイ会)”を立ち上げる。だが、参加を表明したのは、たった9人だった。
バケツを手に街角で集めた寄付金を送ろうと、全国炭坑労働組合に連絡するマーク。ところが、何度電話しても「レズビアン&ゲイ会」と名乗ると、「後でかけ直す」と切られてしまう。
「炭坑に直接電話すればいいんだ!」
マークのアイデアで、ウェールズの炭坑町ディライスの役場に電話すると、あっさり受け入れられる。
数日後、ディライス炭坑を代表してダイ(パディ・コンシダイン)がロンドンまで訪ねてくる。「それでLGSMって何の略?」と訊ね、Lはロンドンの略だと思っていたと唖然とするダイ。だが、その夜、生まれて初めてゲイ・バーを訪れたダイは、大勢の客の前で「皆さんがくれたのはお金ではなく友情です」と熱く語る。
ダイの感動的なスピーチのおかげでメンバーが増え、LGSMはディライス炭坑に多額の寄付金を送る。
ディライスでは支援者への感謝パーティを企画した委員長のヘフィーナ(イメルダ・スタウントン)は、「絶対にもめごとが起きる」という反対を押し切ってLGSMの招待を決定する。
バンに乗って、ウェールズへと出発するLGSMメンバーたち。
委員長のヘフィーナや書記のクリフ(ビル・ナイ)が温かく迎えてくれるが、会場を埋める町人たちの反応は冷ややかで、マークのスピーチが終わると、続々と退場して行く。しかし、翌日になると、好奇心を抑えきれない人々が、彼らに様々な質問を投げかける。「どちらが家事をするの?」など無邪気な疑問に答えるうちに、互いに心を開き始めるLGSMメンバーとディライスの住人たち。さらにジョナサンがダンスを披露、歓迎会は大喝采のなか幕を閉じる。
だが、組合と政府の交渉は決裂、ストは42週目に入り、サッチャーは組合員の家族手当を停止する。再び町を訪れたマークたちがさらなる支援を決意した矢先、町人の一人が新聞に密告、「オカマがストに口出し」と書き立てられ、LGSMからの支援を打ち切るか否か採決がとられることになる。今や町人たちと深い友情で結ばれたメンバーたちは資金集めのコンサートを企画するが、その先には思わぬ困難が待ち受けていた──。

感想
ゴールデンウィークになぜ相応しい映画なのかというと、連休中東京では『東京レインボープライド』というイベントが開催されているからです。
「東京レインボープライド」というのは、「特定非営利活動法人 東京レインボープライド」が、「『らしく、たのしく、ほこらしく』をモットーに、性的指向および性自認(SOGI=SEXUAL ORIENTATION, GENDER IDENTITY)のいかんにかかわらず、すべての人が、より自分らしく誇りをもって、前向きに楽しく生きていくことができる社会の実現をめざ」す一環として開催されているイベントです。

特定非営利活動法人 東京レインボープライド

年々参加者が増えているようなので、訪れたことのある人や、新聞などのメディアで目にしたことのある人もいるのではないかと思います。

ゴールデンウィークにこの映画を観ることになったのは、「東京レインボープライド」が開催されているからということとは関係なく、たまたまTSUTAYAディスカスから送られてきたからなのですが、たまたまであってもこの時期に観て本当に良かったです。

映画の内容は、上に載せたオフィシャルサイトのストーリーに詳しく書かれているので、説明の必要はほとんどありませんが、僕が生まれた年に、イギリスで実際に起きた出来事を扱っています。
1984年からの1年間の出来事、次の年の1985年のプライド・パレードまでの様子が描かれています。

この映画が良かったのは、炭鉱のストとレズビアン、ゲイといったセクシャルマイノリティの社会的・政治的活動に焦点が当たりつつも、そこに登場する人たちの1人1人が抱えている「問題」や、抱えざるを得なくなった「問題」にもしっかりと焦点が当たっている点です。

募金活動をしている中で激しい暴力を振るわれてしまい入院するということや社会と個人の両面に渡ったものですし、イギリスで2番目にエイズ患者とされた人物、また、両親にカミングアウト出来ずに活動し、それが知られてしまい両親や家族との関係を0からやり直そうとする青年、16年間口をきいていない母親との関係を修復しようとする人物…。
また、彼らLGSMのメンバーに触れ、長年の友人にゲイとカミングアウトしたディライスの人物。

ゲイやレズビアンの団体の活動なので、ゲイやレズビアンといった性的指向が出て来ますが、親子の関係などは、たとえ性的指向がヘテロセクシャル(異性愛)であっても出てくる「問題」なのだと思います。
子どもの人生を自分たち親が想像出来る範囲でコントロールしたいと望み、子どももある程度それに従っていこうとする。

でも、「自分」というものを考えはじめたり、歩み始めたときに、今まで従っていた親の考えやコントロールには従えなくなる。
表面上の大きな問題としては、ゲイということがあるかも知れませんが、それはたとえゲイでなくてもいつかこの親子の関係の中では起きた問題、あるいは衝突なのだと思います。

他にも、イギリスで33年前にあった出来事に感動すらするのですが、異国の出来事とは言え33年経った今、日本ではどのような状態かというと暗澹たる気持ちにならざるを得ません。
が、暗澹たる気持ちになりつつも、先に書いた「東京レインボープライド」のような活動が年々参加者が多くなり、社会への影響力も大きくなってきていることを考えると、大きな希望もあるなと感じます。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★★

2017年に観た映画ランキング

1 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 / 2 「さとにきたらええやん」 / 3 「この世界の片隅に」 / 4 「ムーンライト」 / 5 「パレードへようこそ」 / 6 「あまくない砂糖の話」 / 7 「少年と自転車」 / 8 「ドラッグ・ウォー / 毒戦」 / 9 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 10 「帰ってきたヒトラー」

11 「SING/シング」(日本語吹替版) / 12 「奇跡の教室」 / 13 「ベティ・ブルー」 / 14 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 15 「神様の思し召し」 / 16 「her/世界でひとつの彼女」 / 17 「マグノリア」 / 18 「プリズナーズ」 / 19 「if i stay」 / 20 「ハドソン川の奇跡」

21 「ニュースの真相」 / 22 「ラ・ラ・ランド」 / 23 「しあわせのかおり」 / 24 「REDリターンズ」 / 25 「 愛しき人生のつくりかた」 / 26 「ディーパンの闘い」 / 27 「ロルナの祈り」 / 28 「プリデスティネーション」 / 29 「花様年華」 / 30 「EDEN/エデン」

31 「17歳」 / 32 「ある子供」 / 33 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 34 「後妻業の女」 / 35 「ロゼッタ」 / 36 「ニュースの真相」 / 37 「あと1センチの恋」 / 38 「海難1890」 / 39 「ホテルコパン」 / 40 「聖の青春」

41 「ロング・トレイル!」 / 42 「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」 / 43 「ワールド・ウォーZ」 / 44 「惑星のかけら」 / 45 「麦子さんと」 / 46 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 47 「カケラ」 / 48 「スプリング・ブレイカーズ」 / 49 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.05.15 Mon l 2017年 l top
「ロゼッタ」(1999年公開)、「ある子供」(2005年)、「ロルナの祈り」(2008年)に続き、ダルデンヌ兄弟監督作品です。
今回もTSUTAYAディスカスで50円(税&送料別)で借りました。


少年と自転車 [DVD]


映画『少年と自転車』オフィシャルサイト

作品データ映画.comより)
原題 Le Gamin au velo
製作年 2011年
製作国 ベルギー・フランス・イタリア合作
上映時間 87分

ストーリー(オフィシャルサイトより要約)
もうすぐ12歳になる少年シリル。
彼の願いは、自分をホーム(児童養護施設)へ預けた父親を見つけ出し、再び一緒に暮らすこと。
電話が繋がらない父を捜すため、父と暮らしていた団地へ向かうが誰も出ない。
シリルを探しにきた学校の先生から逃れようと、診療所に入り、そこにいた女性にしがみつく。
「パパが買ってくれた自転車があるはずだ!」とシリルは言い張るが、部屋をあけてもそこはもぬけの殻だった。

ある日、ある女性がシリルを訪ねてくる。先日の騒動の際にシリルがしがみついた女性、サマンサ。
シリルの話を聞いて、自転車を探し出し、持っていたひとから買い取ってくれたのだ。
「乗ってたそいつが盗んだんだ!」と憤るシリル。

美容院を営むサマンサに週末だけ里親になることを頼みこみ、彼女と週末を過ごしながら、シリルは父親の行方を捜し始める。
自転車の売り主はガソリンスタンドにあった自転車を売る旨の貼り紙を見て、シリルの自転車を手に入れたという。
シリルが大切にしていた自転車を売ったのは父親だったのだ。

貼り紙から父親の住所を探し出し、ようやく父親と再会するシリル。
不器用につかの間の父との時間を味わうシリル。
しかし、シリルに聞こえぬところでサマンサに父親は「会いたくないと伝えてくれ」と言う。
サマンサはその残酷な言葉を伝えようとするが、父親にシリルに直接言うように促す。
「……もう会いに来るな」

サマンサはそれまで以上に真摯にシリルと向き合い始める。
恋人との間に軋轢が生まれるほどに、彼女はシリルを大切に思い始めていた。
どうしようもないほどに傷ついた心を抱えたシリル。
ふたりの心は徐々に近付いていくかに見えた。

けれど、ふとしたことで知り合った青年との関係により、シリルは窮地に追い込まれる……。

感想
上のオフィシャルサイトに書いてあるストーリーでほぼ全ての物語の流れが書かれているのですが、終わりの方で描かれるのは、サマンサの暮らす街の不良に目を付けられ、グループに引き込まれる様子です。
父親に拒絶された寂しさからか、年齢の近が近く、優しく近寄ってきたからか、その関係を崩さないようにと言われるがままに従っていき、促されるまま取り返しの付かないことをしてしまいます。

ここまでで終わるとしたら、そこまで僕自身の感情を揺り動かされることはなかったと思います。
父親に拒絶される苦しみは到底理解出来るものではありませんが(そもそも母親がどうなっているのかは全く触れられず不明)、一番身近に感じ、一緒にいたいと思っていたほぼ唯一の人物に拒絶され、そこにつけいってくる人物はそこら中にいます。
それがこのシリルのような年齢であれば、余計につけいれられやすく、里親であるサマンサが忠告しても、素直に忠告に従うことが出来ないのも分かります。

でも、この映画で秀逸だったのは、本当のラスト部分です。
シリルは取り返しの付かないことをしました。
それをこれからずっと暮らしていく上で、暮らしていくということを毎日毎日過ごしていくことで、償うということをしていくのでしょう。

その一歩が見え始めたという時に、ラストの出来事が起きます。
出来事そのものもそうなのですが、そこで交わされる会話が「どちらが償わなければいけないのか」ということや、人間の本性というものを考えさせられました。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 / 2 「さとにきたらええやん」 / 3 「この世界の片隅に」 / 4 「ムーンライト」 / 5 「あまくない砂糖の話」 / 6 「少年と自転車」 / 7 「ドラッグ・ウォー / 毒戦」 / 8 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 9 「帰ってきたヒトラー」 / 10 「SING/シング」(日本語吹替版)

11 「奇跡の教室」 / 12 「ベティ・ブルー」 / 13 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 14 「神様の思し召し」 / 15 「her/世界でひとつの彼女」 / 16 「マグノリア」 / 17 「プリズナーズ」 / 18 「if i stay」 / 19 「ハドソン川の奇跡」 / 20 「ニュースの真相」

21 「ラ・ラ・ランド」 / 22 「しあわせのかおり」 / 23 「REDリターンズ」 / 24 「 愛しき人生のつくりかた」 / 25 「ディーパンの闘い」 / 26 「ロルナの祈り」 / 27 「プリデスティネーション」 / 28 「花様年華」 / 29 「EDEN/エデン」 / 30 「17歳」

31 「ある子供」 / 32 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 33 「後妻業の女」 / 34 「ロゼッタ」 / 35 「ニュースの真相」 / 36 「あと1センチの恋」 / 37 「海難1890」 / 38 「ホテルコパン」 / 39 「聖の青春」 / 40 「ロング・トレイル!」

41 「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」 / 42 「ワールド・ウォーZ」 / 43 「惑星のかけら」 / 44 「麦子さんと」 / 45 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 46 「カケラ」 / 47 「スプリング・ブレイカーズ」 / 48 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.05.13 Sat l 2017年 l top
「ロゼッタ」「ある子供」に続き、ダルデンヌ兄弟監督作品です。
今回もTSUTAYAディスカスで50円(税&送料別)で借りました。


ロルナの祈り(字幕版)


作品データ(映画.comより)
原題 Le Silence de Lorna
製作年 2008年
製作国 ベルギー・フランス・イタリア合作
上映時間 105分

ストーリー(映画.comのリンク先ホームページより)
アルバニア人のロルナ(アルタ・ドブロシ)は、ベルギー国籍を取得するためアルバニアからベルギーを訪れる。そこで彼女はタクシー運転手でブローカーのファビオの手引きにより、麻薬中毒者のベルギー人クローディ(ジェレミー・レニエ)と偽装結婚する。ロルナはクローディを犠牲にしてでもパスポートを手に入れようとし、クローディは偽装結婚と知りながらもロルナを慕い、彼女を希望の光に麻薬を断とうとする。ロルナは当初クローディを拒み続けるが、次第に彼を受け入れるようになる。そんな中、ブローカーのファビオはロルナを利用し、彼女が国籍を得た後は彼女を未亡人にし、国籍を欲しがるロシア人と結婚させて国籍売買で儲けようとしていた。ロルナは故郷に恋人ソコルがおり、クローディと別れたいと思うが、ロルナを頼る哀れなクローディの姿に、彼女の気持ちはぐらつき始める…。

感想
ストーリーは上に紹介したものがかなり詳しく書かれています。
むしろ、映画を観ただけでは最初よく分からない、主人公ロルナがアルバニア出身だということが分かります。

ダルデンヌ兄弟の監督作品はこれで3作目、「ロゼッタ」が1999年、「ある子供」が2005年、そしてこの「ロルナの祈り」が2008年です。
公開が古いものから順に観ようと思ったからこの順番なのですが、どれも共通しているのがいわゆる「底辺の生活者」が主人公だということ。
「ロゼッタ」は仕事もなくトレーラーハウスに住み、「ある子供」は窃盗品の売買で生活し、今回の「ロルナの祈り」は外国出身者が国籍を得るために偽装結婚する女性の物語です。

ロルナが偽装結婚で国籍を得ようとしていることは観ている者にも最初から少しずつ分かっていくのですが、この作品では、偽装結婚した相手のクローディとの関係、やりとりが秀逸でした。
偽装結婚だと分かっていて、しかも、自分自身が薬物中毒者で死も間近だからこそ選ばれたと分かっているはずなのに、クローディはロルナを頼りにし、どうにか回復していこうとします。
ロルナも最初は邪険に扱うものの、少しずつ関係が近づいていく。
その矢先にクローディは死んでしまいます。

クローディが何故死んでしまったのかは全く語られません。
ブローカーの何らかの力によって殺されたのかも知れませんし、もともとの薬物中毒の影響だったのかもしれません。
でも、自然な死ではなかった、ということだけは暗示されています。

この作品ではロルナとクローディの2人の関係が焦点が当たり、更にクローディ死後のロルナの変化にどうしても注目してしまいますが、このような偽装結婚やそれらのアンダーグラウンドの世界をしっかりとあぶり出しているようにも思います。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 / 2 「さとにきたらええやん」 / 3 「この世界の片隅に」 / 4 「ムーンライト」 / 5 「あまくない砂糖の話」 / 6 「ドラッグ・ウォー / 毒戦」 / 7 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 8 「帰ってきたヒトラー」 / 9 「SING/シング」(日本語吹替版) / 10 「奇跡の教室」

11 「ベティ・ブルー」 / 12 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 13 「神様の思し召し」 / 14 「her/世界でひとつの彼女」 / 15 「マグノリア」 / 16 「プリズナーズ」 / 17 「if i stay」 / 18 「ハドソン川の奇跡」 / 19 「ニュースの真相」 / 20 「ラ・ラ・ランド」

21 「しあわせのかおり」 / 22 「REDリターンズ」 / 23 「 愛しき人生のつくりかた」 / 24 「ディーパンの闘い」 / 25 「ロルナの祈り」 / 26 「プリデスティネーション」 / 27 「花様年華」 / 28 「EDEN/エデン」 / 29 「17歳」 / 30 「ある子供」

31 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 32 「後妻業の女」 / 33 「ロゼッタ」 / 34 「ニュースの真相」 / 35 「あと1センチの恋」 / 36 「海難1890」 / 37 「ホテルコパン」 / 38 「聖の青春」 / 39 「ロング・トレイル!」 / 40 「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」

41 「ワールド・ウォーZ」 / 42 「惑星のかけら」 / 43 「麦子さんと」 / 44 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 45 「カケラ」 / 46 「スプリング・ブレイカーズ」 / 47 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.05.06 Sat l 2017年 l top
僕がnoteでいつも読んでいる記事に、渋谷でバーをやっているbar bossaの林伸次さんという方のものがあります。
その林さんの下の投稿で触れられていた本を読んでみました。



林さんにはお会いしたことも、お店に行ったこともないのですが、書いてあるものが好きというか、分かりやすく、僕にはあまり縁のないような感じもして、それが逆に面白いので、触れられていた本も読んでみようと思ったのでした。


女の数だけ武器がある。 たたかえ!ブス魂 (幻冬舎文庫)


下のものが単行本で、それに加筆して文庫にしたようですが、文庫版だとかなり長い加筆があるので、これから読むとしたら(値段も安いですし)文庫版の方が良いかと思います。


たたかえ! ブス魂〜コンプレックスとかエロとか三十路とか〜


さて、本の内容ですが、著者のペヤンヌマキさんが抱えていたコンプレックスとどう向き合ってきたか、それを「乗り越える」とかチャレンジ的な要素を感じさせることなく、肩肘張ることないような感じで書かれています。
また、1つのコンプレックスに向き合えるようになってきても、また新たなコンプレックスや悩みが出てくる様子も書かれていて、決して、幼少期からのコンプレックスがコンプレックスと感じなくなっても悩みが尽きないということを教えてくれます。

僕自身は女性ではないということがかなり大きいと思いますが、容姿でランク付けられるプレッシャーをほとんど感じる事なく過ごしてこられましたが、逆に男側が女の人たちを容姿でランク付けする様子はありとあらゆる場面で見ているので、それを毎回毎回突きつけられる側は本当にストレスだろうな、と思います。

女性の悩みだけが描かれているのかと言えば、そうではなく、九州から上京し、振り返りたくなかったこともあり合わなかった地元の同級生たちにかなり久しぶりに会ってからの気持ちをこんな風に書いています。

みんなが幸せアルバムを着々と増やしていっているのに、私には何もない。私は何一つ持ってない。これまで私は何をしてきたんだ?という気持ちになって落ち込んだりもしました。



これは性別に関係のない悩みのように思います。

でも、多分これも女性だからこそ、ある「目に見える幸せの形」というものが目の前に突きつけられているのかな、と思います。
「いい男」と結婚し、出産し、家を持つ。
この本では、そういう「目に見える幸せの形」がいかに根深いのもなのか、伝わってきました。

逆に、僕自身ではどうかといえば、ここに書かれているようなプレッシャーやコンプレックスは感じずに済んで来たように思います。
それは、僕自身の性格も大きいかと思いますが、「女の幸せ」という言葉は聞いても、「男の幸せ」というものはあまり聞かない事にも表れているように思います。
確かに、年収だったり、社会的地位だったり、パートナーの容姿を誇るようにする人はかなりいますが、だからといってそれが「男の幸せ」という表現ではあまり使われません。

年収が低くても、社会的地位がなくても、パートナーがいなくても、自分のやりたいことを求めつづけている人が幸せに見えることもあるし、年収が高く、社会的地位が高く、パートナーがいても全然幸せそうには見えない人もいる。

そもそも「幸せ」は人と比べたところで感じられるものでもないので、そう思うのですが、コンプレックスを感じていなくても、果たして自分がやりたいこと、生きたいように生きているかと言われればそんなことはない自分にいつものように哀しみを覚えるのでした。
2017.05.01 Mon l 2017年 l top
1週間前くらいに書いた「ロゼッタ」に続きダルデンヌ兄弟が監督している作品を観ました。
「ロゼッタ」が1999年、この「ある子供」は2005年公開された作品です。
今回もTSUTAYAディスカスで50円(税&送料別)で借りました。


ある子供(字幕版)


作品データ(映画.comより)
原題 L' Enfant
製作年 2005年
製作国 ベルギー・フランス合作
上映時間 95分
映倫区分 PG12

ストーリー(映画.comより)
20歳の青年ブリュノ(ジェレミー・レニエ)と18歳の恋人ソニア(デボラ・フランソワ)の間に子供が産まれる。ブリュノは手下のように使っている少年スティーヴ(ジェレミー・スガール)たちと共に盗みを働き、盗品を売った金でその日暮らしをしている身だ。真面目に働いて欲しいと彼にソニアは頼むが、ブリュノにその気はなく、職業斡旋所に並ぶ列から離れ、なんと子供を金で売ってしまう。それを知って卒倒したソニアは病院に。足がつくのを恐れた買い手のおかげでなんとか子供は取り戻せたものの、意識を戻したソニアは警察にことの次第を話していた。ソニアは相変わらず軽い態度のブリュノに怒りを燃やし、彼を自分の家から追い出す。金に困ったブリュノは、スティーヴと共に盗みを働くが、執拗に警察に追い掛けられ、スティーヴが補導されてしまう。まもなくブリュノは自首。やがて服役中のブリュノのもとに、ソニアが訪ねてきて、ブリュノは思わず嗚咽をあげるのだった。

感想
内容は最初から最後まで上に書いた映画.comに載っていました。

「ロゼッタ」もそうでしたが、いわゆる「社会の底辺」で生きる人たちに焦点を当てています。
「ある子供」というのが、生まれたばかりのブリュノとソニアの子どもであるジミーのことかな、と思ってました。
でも、観ているうちにこの「ある子供」は実は、(見た目では「子供」とは言えなさそうでしたが、アジアンとは外見年齢は違うので判断が難しい)ブリュノのことなのではないか、または、ブリュノが従えているような存在のスティーヴのことなのではないか、と思うようになりました。
スティーヴはそこまで中心的な存在ではないので、やっぱりブリュノのことなのかな、とか、そもそもいろんな「子供」と取れるようにしているのかな、とも思います。

なぜブリュノが「子供」だと思ったのかというと、子どもであるジミーを産んだソニアは少しずつでもまともな生活にしていこうとするものの、その変化がブリュノには訪れず、ソニアに促されても結局その日暮らしで、目の前のお金に飛びつく始末だからです。
子どもを売る、ということ自体、自分が親であることの自覚がなく、愛着もないことから目の前の金に飛びついた結果であり、それをソニアが自分の予想外の反応を示したことで取り戻すことにしますが、結局「違約金」といって逆にお金を取られる身になってしまいます。
そもそもアンダーグラウンドの世界でお金を稼ぐこと自体がかなりリスクのある行為ですが、それにしても目の前のことしか見えておらず、その点が「子供」だな、と。

短絡的な行動が「子供」だな、とは思うものの、それでも困難な情況にいる人が選べる選択肢というものがそもそも少なく、破滅的な選択をしてしまうことも多々あり、その点は「ロゼッタ」と同じだと感じました。

それでもまだ「ロゼッタ」よりも救いを感じられたのは自首して服役しているブリュノのもとにソニアが面会に来ること。
いくら子ども(ジミー)の父親だとしても、信頼も関係性も完全に断ち切っても良いような状態でも、ソニアがブリュノを見捨てなかったのは、少し希望的過ぎるような気もしますが、救いを感じられるものでした。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 / 2 「さとにきたらええやん」 / 3 「この世界の片隅に」 / 4 「ムーンライト」 / 5 「あまくない砂糖の話」 / 6 「ドラッグ・ウォー / 毒戦」 / 7 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 8 「帰ってきたヒトラー」 / 9 「SING/シング」(日本語吹替版) / 10 「奇跡の教室」

11 「ベティ・ブルー」 / 12 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 13 「神様の思し召し」 / 14 「her/世界でひとつの彼女」 / 15 「マグノリア」 / 16 「プリズナーズ」 / 17 「if i stay」 / 18 「ハドソン川の奇跡」 / 19 「ニュースの真相」 / 20 「ラ・ラ・ランド」

21 「しあわせのかおり」 / 22 「REDリターンズ」 / 23 「 愛しき人生のつくりかた」 / 24 「ディーパンの闘い」 / 25 「プリデスティネーション」 / 26 「花様年華」 / 27 「EDEN/エデン」 / 28 「17歳」 / 29 「ある子供」 / 30 「愛とセックス」(Sleeping With Other People)

31 「後妻業の女」 / 32 「ロゼッタ」 / 33 「ニュースの真相」 / 34 「あと1センチの恋」 / 35 「海難1890」 / 36 「ホテルコパン」 / 37 「聖の青春」 / 38 「ロング・トレイル!」 / 39 「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」 / 40 「ワールド・ウォーZ」

41 「惑星のかけら」 / 42 「麦子さんと」 / 43 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 44 「カケラ」 / 45 「スプリング・ブレイカーズ」 / 46 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.04.28 Fri l 2017年 l top
ツレがリクエストして、TSUTAYAディスカスから送られてきた映画です。

*結構長い文章を書いたのですが、最近インターネットの接続が悪く、書いたものがそのまま下書きもされずに飛んでしまったので、軽く書きます…。


ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期 (字幕版)


ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(公式サイト)

作品データ(映画.com)
原題 Bridget Jones's Baby
製作年 2016年
製作国 イギリス
上映時間 123分

ストーリー(公式サイトより)
ブリジットは43歳に。なぜか未だ独身。彼女が愛した2人の男はといえば、なんとダニエルは飛行機事故で亡くなり、マークは別の女性と結婚してしまっていた。しかし、いまやテレビ局の敏腕プロデューサーとなったブリジットに再びドラマチックな出会い(モテ期!)が訪れる。ハンサムでリッチ、性格もナイスなIT企業の社長、ジャック(パトリック・デンプシー)だ。いつもの天然っぷりから彼と急接近する一方で、マークとも再会を果たすブリジット。マークは妻と離婚の協議に入っているという。またしても2人の間で揺れることになるブリジット。40代女性としてさらにタイヘンな局面を迎え、一体どうなる!?

感想
前作前々作も観たはずなのですが、前作から10年以上も経っているので、どんな話だったのかかなり忘れてしまっていました。

それでも、前作や前々作をしらなくてもコメディータッチなので楽しめる内容になっていたと思います。

内容を簡潔に書くと「43歳のパートナーもおらず、妊娠&出産のタイムリミットも迫ってきた中、適当な相手とセックスをし、父親が分からないけれど妊娠し&出産し、最終的にはパートナーも子どもにも恵まれてハッピー」という話です。

多分、同じような境遇(例えば恋人やパートナーがいなかったり、妊娠出来る年齢のタイムリミットを迎えている)人は楽しく観ることが出来るのかな、と思います。
イギリスでの話とはいえ日本でも同じような人たちがたくさんいるようですし、「40歳過ぎててもセックスを楽んで、(ちょっと予想外だったけど)妊娠&出産で子どもも授かり、パートナーも出来てハッピー」という内容は、それらの人たちにすごく希望を持たせると思います。

作品中では、43歳である意味恋愛市場からかなりはじかれる存在であるはずなのに、(ブリジットの半分くらいの年齢の若者が多く集まる)野外フェスで「いい男」とすぐにセックス出来るようになり、離婚理由には一切触れずに元彼とセックスするようになり、そして、すぐに妊娠。
高齢出産なのにそれにまつわる不安や現実的な課題には一切触れられずに、何のアクシデントもなく(ちょっと出産が早まっただけ)無事に出産。
そして、何故か(恋愛市場では売れ残りのはずなのに)、2人の男性(しかもこの2人は恋愛市場では、お金も地位もあり、年齢の割に容姿が良いので売れ筋のはず)に求愛される。

夢を見るには良い作品なのだと思います。
でも、この映画の中のブリジットのような展開が今後訪れる人はどのくらいいるのでしょうか。

ブリジットと同僚で友人のミランダと野外フェスに行った際、そこでエド・シーランと出会います。
2人はエド・シーランのことを知らずに「スタバの店員みたい」と言い、その場のシーンが笑える場面になっています。

この映画を観るときに楽しめるかどうかは、この場面でエド・シーランを知っているか、エド・シーランを知っているからこそ笑えるかどうかという点で大きな差が出てくると思います。
ブリジットのようにエド・シーランという人を知らない人にとっては、この映画は楽しめる様になっていて、エド・シーランを知っているからこそこの場面で最初から笑うことが出来る人にとっては、多分あまり楽しめないと思います。

なぜなら、そこに明らかな年代の差があるから。
前作や前々作でも僕とブリジットの年齢差は変わらないはずなのに、今回の作品は全体として笑えない(楽しめない)。
それは、僕よりも10歳上の40代の女性が、20代のように出会いを求めて野外フェスに行き、実際にセックスし、予想外の妊娠をし、殆ど何の心配もなく出産し、結婚もする、という、容姿や社会的立場と行動とのギャップが、「痛い」あるいは気持ち悪く感じてしまうからです。

40代がセックスを求めても、予想外の妊娠をしても、出産をしても、結婚をしても良いですし、僕がこういうことを感じる事自体、僕がいかに保守的なのかを痛感するのですが、それでもやっぱりちょっとブリジットの行動はあり得ないでしょう、と。

この作品を夢や希望と感じるか、現実的ではないと感じるかによって、評価がかなり分かれる作品だな、と思います。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 / 2 「さとにきたらええやん」 / 3 「この世界の片隅に」 / 4 「ムーンライト」 / 5 「あまくない砂糖の話」 / 6 「ドラッグ・ウォー / 毒戦」 / 7 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 8 「帰ってきたヒトラー」 / 9 「SING/シング」(日本語吹替版) / 10 「奇跡の教室」

11 「ベティ・ブルー」 / 12 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 13 「神様の思し召し」 / 14 「her/世界でひとつの彼女」 / 15 「マグノリア」 / 16 「プリズナーズ」 / 17 「if i stay」 / 18 「ハドソン川の奇跡」 / 19 「ニュースの真相」 / 20 「ラ・ラ・ランド」

21 「しあわせのかおり」 / 22 「REDリターンズ」 / 23 「 愛しき人生のつくりかた」 / 24 「ディーパンの闘い」 / 25 「プリデスティネーション」 / 26 「花様年華」 / 27 「EDEN/エデン」 / 28 「17歳」 / 29 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 30 「後妻業の女」

31 「ロゼッタ」 / 32 「ニュースの真相」 / 33 「あと1センチの恋」 / 34 「海難1890」 / 35 「ホテルコパン」 / 36 「聖の青春」 / 37 「ロング・トレイル!」 / 38 「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」 / 39 「ワールド・ウォーZ」 / 40 「惑星のかけら」

41 「麦子さんと」 / 42 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 43 「カケラ」 / 44 「スプリング・ブレイカーズ」 / 45 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.04.22 Sat l 2017年 l top