4月になり、我が家の近隣小学校も木曜日あたりに入学式が行われていたようで、我が家の子どもたちも始業式を迎えました。

始業式になると毎年渡される文書の中に、当然のようにPTAから「一人一役」の希望を書く文書が入っていました。

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僕自身は既に非会員ですし、提出することはなく、この文書の中にかなり疑問を感じる部分があっても「自分が属していない組織の話」なので、直接それを伝えることもありませんが、記録のためにも書いておこうと思います。

そもそも我が子たちが通う小学校のPTAはほぼ強制加入になっているので、「一人一役」という強制的参加が課されていることも大きな問題なのですが、僕が一番問題だと感じているのは、赤く○で囲った部分です。

見にくいかも知れないので拡大したものも載せてみます。

2017040603.png


ご家庭の事情等ありましたらお書きください。



家庭の事情を要求することの問題点 ①プライバシーを侵害する可能性

「一人一役」の希望を聞く上で「家庭の事情等」を書かせることの何が問題なのか。
問題点の一つは、「誰にも話したくないようなことを書かなければいけない」ということが起きる可能性があるからです。
例えば持病だとか、家庭内の状況だとか、他の誰にも伝えていないようなことを伝えなければいけなくなるかも知れません。

しかも、このPTAの場合は、僕の様に「退会」を表明した人だけが非会員になり、学校の給食費とPTA会費が一緒に引き落とされ、PTAへの入会の意思確認もしないという、「ほぼ強制加入」になっているので、PTAへ参加出来ない場合、ほぼ強制的に「家庭の事情等」を書かなければいけなくなるのです。

強制加入させておきながら、参加出来ない人には「家庭の事情等」をもほぼ強制的に要求する。
これは明らかなプライバシーの侵害だと僕は思います。

家庭の事情を要求することの問題点 ②「家庭の事情等」を知って何をどのように判断するのか

PTAが求める「一人一役」という強制的な活動への参加が困難な場合、「家庭の事情等」を書かなければなりません。
プライバシーの侵害であることと同時に問題なのは、その「家庭の事情等」を知ったPTAの役員たちは何を基準にどのように何を判断するのでしょうか。

例えば、Aさんは「持病があるから参加出来ません」と書いたとします。
その内容を見て、PTAの役員は「持病なら仕方ないですね」とか「持病があってもやっている人はいます。だから参加してもらいます。」とか判断するのでしょうか。
「シングルで子どもも小さく介護もしているから参加出来ません。」と書いたBさんには「それは大変ですね、無理しなくて良いですよ。」とか返答するのでしょうか。

そもそもPTAが「家庭の事情等」を要求すること自体が問題なのですが、そこで知った「家庭の事情等」で参加出来るのか出来ないのかどのように判断することになるのかも全く分からないということも大きな問題です。
なぜなら、「家庭の事情等」といっても、ひとそれぞれ困難に感じる事は全く違うわけで、それを他人が「この人は参加出来るはずだ。」「この人は参加出来ない。」と判断することは出来ないからです。

僕自身が患っていた鬱病で言えば、鬱病患者でもアクティブにいろんなところに出かけられる人もいれば、数年間引きこもる人もいます。
また、僕自身も鬱病で一番ひどかったときでも、普段出かけることのないような遠出を出来るような時もあれば、しんどくてほとんど何も出来ないということが数日の間にコロコロと変わることもありました。
なので、もし、「家庭の事情等」を他人であるPTA役員が知ったとしても、そこから「参加出来る」「参加出来ない」と判断することは出来ないはずなのです。

だからこそ、そもそも参加出来ないという人にはそもそも強制的に参加を求めてはいけないし、ましてや、参加出来ないという人に「家庭の事情等」を聞いてもいけないと思うのです。
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2017.04.09 Sun l PTA強制加入問題 l top
しばし時間が経ってしまいましたが、先日、こんな意見を新聞で目にしました↓

スクリーンショット (19)


(私の視点)PTA拒む保護者へ 改革しよう、手を貸して 大塚嘉一(朝日新聞2017年3月18日朝刊)

僕の目に止まったのは、まず【PTA】に関することだったからです。
以前からこのブログを読んでいる人は知っていることですが、僕自身はPTAの非会員で(その経緯については全てではありませんが、「PTA強制加入問題」というカテゴリーでまとめてあります。)、最近はPTA改革の話がわりと目にする機会があるので、時勢を知るためにも目を通しています。

と、このオピニオン欄に載っていたPTAに関する意見を読もうとしたら、その肩書きに驚きました。
それは、我が家の子どもたちが通っている公立小学校のお隣の小学校のPTA会長だったからです。

では、どんなことが書かれているのかな、と思ったら、やはりというべきか「PTA文学」ともいうべき内容でした。
以下僕なりの要約です。

・PTAに入会したくないという人がいる。なぜ?
・私はPTA会長をし、色々【犠牲】にしてきたが、子どもたちの笑顔が代えがたい【報酬】である。
・PTAは地域のいろんな組織の中核にあり、歴史的にも【正統】である。
・PTAを全否定したり、活動を非難したりするのは的外れで、戦うべきは【同調圧力】である。
・PTAに否定的な人にこそ、開かれた組織にするための改革に手を貸して欲しい。
・そのためにできる範囲で、しかし積極的に参加することができるよう、条件を整えたい。
・子どもを健全に育て上げる責任が我々にはあり、PTAは、その重要な一歩なので、煩わしさや困難を克服してでもやる価値がある。



これをものすごく簡単に言ってしまうと、

問題は多少あるけれどPTAに代わる活動はない。批判するのではなく、とりあえずPTAで活動してみよう。

ということです。
この「PTA文学」とも言える内容のこの手の文章は使う言葉、使う表現、具体的内容に違いはあれど、様々なところで目にします。

で、僕がこれらの文章にいつも感じる疑問は、「入会しない」という選択をした(しようとしている)人の「意見」を本当に聞こうとしているのか?ということです。

このPTA会長は、「戦うべきは、日本人の長年の病理ともいうべき同調圧力だ。」とまで言っているにもかかわらず、結局PTAに批判的な人に対してもPTAに加わって活動すべきだ、という同調圧力をかけています。
少し考えれば自分の意見に矛盾が生じていることは分かると思いますし、そもそも、PTA非会員やPTAに否定的な意見を持っている人の意見を聞いていれば、何が問題なのか分かるはずです。

もし、「PTAに入会する事が強制されたり、入会することが当然とされているという同調圧力が問題だと考えている」という意見を聞いていれば、「PTAはすばらしい組織だから、みんな参加しよう」という意見を簡単には言えないはずです。

なぜなら、「子どもを社会全体で協力し、健全に育て上げる」のはPTAだけの活動で出来る訳ではないし、具体的に触れられている「英語教育のお手伝い、校庭遊びの見守りなどのボランティア活動」もPTAじゃなくても出来るからです。
それらは、PTAという組織がなければ必ずやることが出来ないという活動ではなく、今まで「学校」に密着している組織なので、それもやろうということに過ぎません。

PTA外で、一保護者として学校でのボランティアとしてやることは可能なのです。
会長や役員の人たちはそもそもPTAという組織を前提としていて、それ以外で活動する、ということを考えることさえほとんど出来ていないように思います。
まずは、「PTAという組織がそもそも必要なのか?」ということから考えることが必要なのではないか、と僕は思います。
2017.04.01 Sat l PTA強制加入問題 l top
この手の話、もう何回も書いていますが、先日小学校の保護者会があったので書いておきます。

保護者会当日は仕事の日だったので、10分くらい遅れて保護者会に到着しました。
ちょうど校長が各クラスを回って挨拶をしているところでした。
僕は教室の入口に置いてあるプリントをもらい、席に着きました。

校長の話が終わり、担任の話が始まったのですが、冒頭の小話こそプリントに書いていない内容でしたが、その後は終始プリントに書いてあることを話すだけ
まぁ、これ自体はいつものことなので予想内の出来事なのですが、問題は校長と担任の話が保護者会として予定していた1時間のうち30分で終わったことです。

20170304.jpg


じゃあ、その後の30分は何をするのかな?と思ったら、担任が「では、私からはこれで終わりですので、PTAの方どうぞ」と。
当然のことですが、保護者会とPTAは違うはずです。

PTAはPTAという社会教育関係団体なので、話し合いをするなら別個にやるべき。
まぁ、保護者の大部分が会員でしょうから、保護者会の日に話をする、ということは分かりますが、保護者会の時間内ではなく、その前後にやれば良いはず、というかそうするべきです。

何故、保護者会の時間内にPTAの時間があるのか、分かりません。

まぁ、この小学校ではいつも保護者会はプリントを読めば分かる内容なので、正直行く意味を感じないのですが、それでも小学校は保育園と違い、行く機会も限られるので、顔を出すという意味で行っています。
なので、もし、1時間保護者会を予定していて、30分で話が終わるならば、あとの30分は質疑応答や担任やその他の保護者とコミュニケーションを取る時間にでもした方が良いのでは、と思います。

そういうことをするつもりがないのならば、最初から保護者会の予定時間を30分にするべきかと。
なぜ、その学校主催の保護者会にPTAの時間が半分もあるのか。
PTAの話題はもう面倒なので最近は全く書いていませんが、この学校は都心にあるにも関わらず、ネットでみるPTAの話題はどこの国の話?というくらい全く違う(前時代的というか、学校とPTAが密接)ので、予想の範囲内なのかも知れませんが、さすがにびっくりしました。
何のための保護者会なの?と。

ちなみに、PTAの話が始まったので、僕はPTAの会員ではないので、帰りました。
2017.03.08 Wed l PTA強制加入問題 l top
時事ネタです。
しかも、僕が放置したままのPTAに関する話です。

既に読んだ人も沢山いるかと思いますが、最近、朝日新聞でPTAの特集が組まれています。
読者からアンケートを取ったり、それを元にPTA関係者にインタビューをしたり。

で、先日24日の記事は4回にわたるPTA企画の最終回として、日本PTA全国協議会の尾上浩一会長へのインタビューでした。

PTAに関する読者の疑問、組織トップの回答は?(朝日新聞)

ブログタイトルが少し煽り気味になってしまいましたが、このインタビュー記事を読んだ感想としては、まさに本当に身震いしました。
僕が気になった点を挙げていきたいと思います。

「共働き」「1人親」は理由にならない

「共働きだから忙しい」「他にやるべきことがある」という理屈はよく分かりません。私だって仕事をしながら週4日ほどPTAに関わり、妻も働いています。おそらく一番忙しいと思いますが、「地域のため」「子どものため」と思うからやっている。」


いわゆるブラック企業の経営者と同じ論理です。
「自分もこれだけやっている、お前もそうしろ」、と。
当たり前のことですが、人それぞれ能力も違えばPTA活動に割けるリソースも違います。
「自分も共働き」、だから、「共働き、1人親でもなんとかしろ」というのは相手の立場を完全に無視しています。

PTAの活動の目的は「安定した労働力の確保」

「親が自分の子どもだけに関わっていては、いい子には育ちません。帰属意識や規範意識、地域を思う気持ちなど、PTAは人間形成にもってこいの場。そうした意識は、安定した日本の労働力を確保することにもつながります。」


PTAの活動の目的は「安定した日本の労働力を確保すること」ではありません。
ではPTAの活動の目的は何かというと、
「PTAは、児童生徒の健全な成長を図ることを目的とし、親と教師とが協力して、学校及び家庭における教育に関し、理解を深め、その教育の振興につとめ、さらに、児童生徒の校外における生活の指導、地域における教育環境の改善、充実を図るため会員相互の学習、その他必要な活動を行う団体です。」 (昭和42年6月23日文部省社会教育審議会報告)

「健全な成長を図ること」を尾上会長は「安定した日本の労働力を確保すること」につなげて考えているのでしょうが、「健全な成長」の最終目的は「労働力」というのは、(日本の特に政府の意図とはまさにリンクしますが)教育というものを矮小化させすぎているように思います。

人の集まるところにはいじめのようなことは起きるもの。我慢しろ。

――役員を断って陰口を言われたり無視されたり、「大人のいじめ」のようなことも起きています。

 「ちょっとぐらいのこと」としか思わないんですよね。人が集まるところでは、いじめのようなことは起こるものです。そんな時に相談相手や解決方法を探ることも、周囲との関わり方を身につけることになるのではないでしょうか。それも経験。それなのに何かあると「辞める」とか、「あの人が嫌いだから行かない」とか、自分の子どもがやったら注意するようなことを、大人がやってはいけない。


今回のインタビュー記事で一番衝撃的だった発言がこれでした。
「人が集まるところでは、いじめのようなことは起こるもの」だから、逃げてはダメだというわけです。

僕は子どもたち(自分の子どもだけではなく、関わっている生徒にも全員)に必ず言っているのは「いじめなどでつらかったら、保護者や教師に嘘をついてでも学校を休んだ方が良い。全力で逃げて良い。」ということです。
大人の世界にも「いじめ」があるのだから、子どもの見本になれるように「いじめ」に慣れろ、とは、とても教育に関わっている人の発言とは思えません。

教育に関わっている人ならば、まず、①いじめに遭っている人たちの安全・安心を確保した上で、②加害者に適当な処分をし、③いじめが二度と起きないようにすることがつとめだと僕は思います。
それを、多少のいじめはこの社会にあるのだから、それを我慢しろ、というのは、「自分たちの生きている社会は戦場だから、銃弾や爆弾に当たらないようにしろ。戦場から離れることはダメだ。戦え。」と言っているようなものです。

僕は本気で「戦場から逃げろ。銃弾や爆弾が飛んでこないような安全な場所に行って休め。」と思っているし、実際に子どもたちに伝えています。

他にも気になる発言は端々にありましたが、最後の発言を読んで、「僕は本当にPTAを退会して良かった」と思いました。
もちろん、トップがこういう考え方だからといって、日本全国のPTAが同じ考え方とは言えませんが、トップがこういう考え方である以上、現在PTAに寄せられている批判に向き合うことはないだろうな、と思いました。
2015.05.26 Tue l PTA強制加入問題 l top
今までの経過
【連載】PTA強制加入を考える ①PTAを退会することにしました。
【連載】PTA強制加入を考える ②PTAの何に問題を感じたか。
【連載】PTA強制加入を考える ③PTAとの話し合いを慎重にした理由
【連載】PTA強制加入を考える 【番外】PTA退会届けが受領されました。

前回、番外的に「PTA退会届けが受領されました。」ということを書いてから、時間が空いてしまいましたが、PTAに初めて出した【文書】の内容と、その返答について書きたいと思います。
全文を書き出すとかなりの長文になってしまうので、要点だけ書いていきます。
ちなみに、文書は2014年6月30日に行われた長男の担任教師との個人面談時で、「PTA会長に渡して欲しい」と頼み提出し、返答があったのが、夏休み明けの10月14日です。

問い合わせの内容

僕はまず、文書にてPTAに「お伺い」という形で問い合わせました。

内容は下記の3点です。
①入会の意思確認がされていない。
 入会の意思確認がされていないが、なぜ私たちがPTA会員となっているのか。
②給食費とPTA会費が一括引き落としされている。
 給食費は小学校に払うもの、PTA会費はPTAに払うもので、それぞれ別組織なのに一括引き落とししている理由は?
 入会申し込みをせず、一括引き落としのために、実質的に「強制加入」とされている。
 ○○小学校PTAは「強制加入」の団体と理解して良いか?

③改善策の提示
 これは、「確認」や「質問」ではなく、上記2点で、僕が「問題」だと感じている点を書いているので、それに対する改善策を提示しました。
 具体的には、「入会申し込みの確認をすること(入会、退会について規約に盛り込むこと)」、「給食費とPTA会費を別々に徴収すること」です。

PTAからの返答

これに対し、長男経由でPTA会長から文書にて10月に返答が来ました。
簡略化しつつも、長文になりますが、以下のようなものです。

1 PTA入会について・PTA会費の徴収について
 「入会の意思確認」を明確に行っていなかった。
これは当PTAに限らず、世の中の一般的な状況として「入学すれば自動的にPTAの構成員となるものである」 という暗黙の理解があり、当PTAも例外ではなかったことがあると考えている。
ただ近年は、活動・存続自体を目的とするような常軌を逸したPTA活動に批判的な意見を持つ方々が、こうした「暗黙の理解」を前提としたPTAのあり方に疑問を呈し、様々なメディアを通して意見発信をされている。そうした意見に聞くべきものが少なくないことも事実であると考えている。
いただいたご意見も基本的に同様のものであると理解しており、そうしたご意見に対応してきた他校PTAの事例も参考にしつつ、ご指摘の問題を解決し当PTAの活動基盤をより強固にするため、次のような手立てを講じることにする。

① 平成27年度以降に入学する世帯から、「PTA参加及びPTA会費引落しに関する同意書」を提出してもらう。
なお、預かる際の煩雑さを避け、また管理事務の効率化のため、給食費と同時にPTA会費を預かる方法は原則として維持する考えである。
② 平成26年度中に在校している世帯からは、次の理由から、PTA参加に同意しない場合にその旨の表明をしてもらう。
・これまで多くの方が具体的にPTAの諸行事や日常の取組みに参加しているので、明示的なPTA参加の意思表明があったわけではないものの、多くの方からの「黙示的なPTA参加の意思表示」があったと一応は推定できる
・在校の全世帯にあらためて同意書の提出を求めることは、事実として集約事務にあたる本部役員にとって大きな負担であり、現実的ではないこと

もちろん任意にご参加いただく団体であることに変わりはないので、その点の誤解が生じないよう留意する必要がある。

2 個人情報の取扱いについて
 当PTAが学校から提供される情報は、新一年生の氏名のみ。
PTA諸活動の中ではその他の目的で名簿を利用する必要は特になく、たとえば配付物に関しては、人数に合わせて担任経由で一斉に配付するので、名簿・住所録の類は利用する意味がないため、学校から提供を受けていない。

返答に対しての疑問点

「世の中の一般的な状況」、あるいは「常軌を逸した」というものがどのようなものなのか僕にはよく分かりませんが、返答の中で気になったのは以下の点です。

①「入会の意思」、「(給食費と一括しての)PTA会費引落しに関する同意」の確認は新年度(平成27年度、2015年度)から
②入会の意思確認をしていないのに、「黙示的なPTA参加の意思表示」があったと判断されている。
③誰が会員なのか不明

①も②も関連することですが、今現在PTA会員とされている人たち(もちろんここには僕も入ります)は「黙示的なPTA参加の意思表示」があったとPTA側に勝手に判断されていることから、入会(あるいは在会)の意思確認もされず、一括で引き落としされていることに関しても同意が必要ないと判断されています。

「任意にご参加いただく団体であることに変わりはないので、その点の誤解が生じないよう留意する必要がある」と書いているにもかかわらず、「PTAが任意加入団体である」という説明は皆無でした。
(ちなみに僕は就学時健康診断、入学前説明会、入学式、保護者会と出席しました。)

「任意で加入するものです」ということを説明していないにも関わらず、「世の中の一般的な状況として「入学すれば自動的にPTAの構成員となるものである」 という暗黙の理解」があり、既に会員になっている人は「黙示的なPTA参加の意思表示」があると判断され、入会の意思確認も給食費とPTA会費との一括引き落としの同意は「必要ない」とPTA側に判断されているということになります。

具体的なPTA活動への参加には「ベルマーク集め」などが書いてあったのですが、「ベルマーク集めに協力する=PTAへの参加」ということになります。
これはさすがにおかしいのではないか、と思います。
言葉遣いが荒くなりますが任意参加という説明がないなかで、「退会したい人だけ各自が言ってくれ。ただし入会の確認は取らない」というのはあまりにも横暴ではないかと思います。
もちろん、何度も文書で書かれていた「PTA役員への大きな負担」というのも分かりますが、文書を配り、サインしてもらうことがそんなに「大きな負担」なのでしょうか?
今現在のPTA役員が引き起こした問題ではないとしても、「今までそのようにやってきたから、私たちは何もしない。来年度の役員からやらせる。」という態度はあまりにも無責任のように感じました。


蛇足ですが、PTA会長からの返答には「PTA活動に対して理解を求める」ような文章が沢山書かれていました。
今までも何度も書いていますが、僕が「お伺い」をしたのは、PTA活動そのものではなく、「入会の意思確認」と「給食費とPTA会費の一括引き落とし」についてです。
この点の誤解をなるべくなら解いたり、緩和したかったのですが、この後のやりとりもやはりこの誤解は解けないようでした。
2015.02.18 Wed l PTA強制加入問題 l top
今までの経過
【連載】PTA強制加入を考える ①PTAを退会することにしました。
【連載】PTA強制加入を考える ②PTAの何に問題を感じたか。
【連載】PTA強制加入を考える ③PTAとの話し合いを慎重にした理由

途中経過になりますが、昨日、PTA会長から文書を受け取り(長男経由で)、2月9日付けでPTAの「退会」が受領されました。

今年度末での退会を申し出ていたので正式な退会は今年度末になりますが、熊本市の例のように、退会自体も認めないPTAもあるようなので、少しどうなることかと気を揉んでいました。

無事に退会届けが受領され、少し安心しました。

退会届けを提出して、ちょうど1週間で「受領」ということになりましたが、今まで毎回PTA会費の「口座引き落としではない方法」を求めており、それに関しては「事務の効率化」を理由に却下されてきましたが、今回「PTAを退会するので、給食費と一括引き落としにならない方法」を求めた所、すんなり「(PTA会費は)口座引き落とししないので、○○様にしていただくことはありません」と書かれていました。
そんなに簡単にPTA会費を口座から引き落とさないことが出来るなら、2年間ものやりとりをせずに済んだのではないか?とちょっともやもやが残っています。

さて、PTAも退会出来ることになり、心の重しも少し軽減したので、途中になっている退会までのPTAとのやりとりを今後も(飛び飛びですが)書いていきたいと思います。
伯父の家も昨日、(もちろん業者さんに頼んだのですが)丸3日かけて片付けが終わり、両親ともにほっとしています。
片付けが終わる前に放火などされなくて本当に良かったです。
あとは、伯父の死関連の作業の大きなことは、納骨だけになりました。
2015.02.10 Tue l PTA強制加入問題 l top
【連載】PTA強制加入を考える ③PTAとの話し合いを慎重にした理由

【連載】PTA強制加入を考える ①PTAを退会することにしました。
【連載】PTA強制加入を考える ②PTAの何に問題を感じたか。

PTAとのやりとりは時間がかかる

長男が入学した小学校PTAでは、「入会の意思確認なしに、給食費と会費が一括で引き落とされ」実質的に強制加入となっていることについて、疑問を感じてから、丸2年かけて「退会届けを提出する」ということになりました。
今までの保育園入園の例を知っている人や、また自分自身でも感じるところですが、かなり時間をかけてこの判断をしました。
その理由としては、PTAとのやりとりが文書だったので、返答を得るまでにかなりの時間がかかったということが一番の理由です。

しかし、それ以外にも理由があるのでそれについても書きたいと思います。

PTAとの話し合いを声高にしたくなかったいくつかの理由

①波風を立てたくない

毎回書いていますが、僕がPTAに問題提起をしたのは、「入会の意思確認なしに、給食費と会費が一括で引き落とされていること」(実質的に強制加入になっている)でした。
ですが、PTAに問題提起を行うと、「PTA活動に対して批判している」と誤解されてしまうのではないかと懸念していました。
(実際に、先日、まだ詳細に触れておらず、本文でも「PTA活動そのものは問題にしていない」と書いたにもかかわらず、PTA活動そのものへ批判したのだと捉えている方もいらっしゃいました。)

僕が問題だと考えているのは、あくまでも、「入会の意思確認なしに、給食費と会費が一括で引き落とされ」ていて、実質的に強制加入になっているので、強制加入にならない別の方法を考え、実行するという選択をPTA側が選べば、それで終わるものでした。
どうにかPTA活動そのものを批判していると捉えられることがないように、慎重に話を進めました。

②子どもに不利益が及ぶのではないか

これはPTAに限らないことですが、学校での出来事について【何かを言う】ことで、子どもに不利益が及ぶのではないかというのは一番の心配材料です。
実際は、学校での出来事に関しては、子どもが大きなケガをさせられてしまったときでも文句を言ったりはしていないのですが、PTAは僕とツレ(保護者)の問題にも関わらず、子どもがいる場に関することなので、かなり気を遣います。
今回もPTAの退会届けを出す際には、ツレは「長男に不利益が及ぶのではないか?」と懸念していました。

PTAはあくまでも「Parent Teacher Association」(「親と教師の会」「保護者と教職員の会」)なので、保護者が脱会したからといって会員ではない子どもに不利益があってはいけないのですが、「あの子の親はPTAに入っていないから」と言って、一人だけ仲間はずれにされる例が実際に起きています。

PTA退会で校長室に呼び出し? PTA論争勃発

今後長男が何かしらの不利益を被ることになれば、「入会の意思確認をせずに給食費とPTA会費を一括引き落としになっている」ということとは違う大きな問題になってしまい、学校との交渉が必要になるでしょう。
それは避けたい事態です。
なので、あくまでも波風を立てないように、(僕にしてはかなり)慎重に話し合いを進めたのですが、結局これ以上は折り合いをつけることが出来ないと判断し、PTAに退会届けを提出しました。
(PTAによっては退会届けを受理しないところもあるようなので、そうすると新たな問題になってしまいますが…。)

③元PTA会長が自分が会員のNPO代表

現在からすると2代前のPTA会長が、僕も会員になっているNPO法人ファザーリングジャパンの現代表安藤哲也さんなのです。
①の理由と同じことになりますが、僕には安藤さんを批判する意図はなくても、「PTAを批判しているやつがいる」ということが伝わり、安藤さんを批判しているように捉えられてしまうのは、なるべくなら避けたいと思いました。
なので、今回PTAに退会届けを出すまでは、Facebook(安藤さんとつながっているので)でも、このブログでも殆どこの話を触れずに来ました。

もちろん安藤さんがPTA会長だったときに、入会の意思確認をせずに給食費とPTA会費を一括引き落としになっていることに対して、何も問題だと思わなかったのか、問題を感じていても慣例だからと放置したのか、この件について【何もしなかった】ということについては批判出来ると思います。
けれど、安藤さんは今はPTA会長でも役員でもないので、今現在役員ではないので安藤さんを批判するつもりは毛頭ありません。

しかし、少しこのPTA強制加入についてFacebookで話題になったとき、僕が「こういう(PTAに強制加入させる)学校がある」と書いたら、ある他の会員(仮にAさん)が「まさか、都内ではないでしょう。」とコメントが来ました。
僕が都内であること、そして、代表と同じ小学校であることを伝えると、それまでは、「代表にちょっと動いてもらえれば、変わるかも知れませんよ」と言っていたAさんも言葉を失っていました。
そのやりとりから、あまり表立って動いてはいけないのかも知れない、と思ったのです。
2015.02.07 Sat l PTA強制加入問題 l top
【連載】PTA強制加入を考える ②PTAの何に問題を感じたか。

【連載】PTA強制加入を考える ①PTAを退会することにしました。

昨日、PTAに退会届けを出しました、ということを書いたら、ちょっと反響があったので、今日も続けてこのPTA強制加入問題について書いてみたいと思います。
Twitterでちょっとだけ意見(?)も送られてきましたが、経緯をまだちゃんと書いていない段階なのと、Twitterでは議論などはしたくないこと、それに「言葉のとげ」に気を付けるとかなりナーバスになってしまうので、この場だけに書くことにします。
この点ご了承下さい。
尚、Twitterで意見を送られても基本的に返信はしませんが、ブログへのコメントはスパムやアフィサイトへの誘導でなければ、返信しております。

閑話休題、PTAに退会届けを出すに至るまでですが、このやりとりは2013年度に長男Tが近くの公立小学校に入ったことで始まりました。

①ゆうちょ銀行で口座を作り、給食費とPTA会費をそこから引き落とすとの指示

就学説明会において、学校側から「給食費を引き落とすための口座(ゆうちょ銀行指定)を作ること」「給食費とPTA会費をその口座から引き落とす」ということを言われました。
新しく口座を開設するのはかなり抵抗があったのですが、たまたまツレがゆうちょ銀行で口座(しかも殆ど使っていない)を持っていたので、そちらを使うことにしました。

僕がPTAについて問題だと感じているのは、この点、「入会の意思確認をしないままに、PTAに入会させられ、強制的に会費を徴収されていること」です。

ですので、「PTA活動そのもの」について、問題の焦点にしていません。
この点、誤解も招きやすいので、これからも何度か繰り返して書くことになると思いますが、あくまでも焦点は①「入会の意思確認なしに」、②「給食費とPTA会費を一括で引き落とされる」ことです。

②PTA役員、担任教師、学校事務、区の教育委員会への問い合わせ

就学説明会の際に「給食費とPTA会費の一括引き落とし」に疑問を投げかけたり、拒否すれば良かったかも知れませんが、子どものことで波風を立てたくなかったので、とりあえず入学してから問い合わせることにしました。

まず、最初は、入学式後にPTA役員が新入学生の保護者を対象にPTAについての説明を行ったときです。
(もちろんこの時もPTA入会の意思確認はされていません。
入会の意思にかかわらず、新入学生の保護者全員が対象に説明が行われました。)

この時も後になってからも、聞いたのは「入会の意思確認」ではなく、強制加入にさせていると僕が考えている「給食費と会費の一括引き落とし」についてです。
1.「何故、給食費とPTA会費が一緒に引き落とされるのですか?」
2.「給食費は学校に払うもので、PTA会費はPTAに払うもの(=学校とPTAは別組織)ではないですか?」
ということを聞きました。

PTA役員の返答は「今までそのようにやってきたから」というものでした。

その後、担任教師を窓口にこの2点を伝えましたが、流されただけなのか返答はありませんでした。
では、教育委員会の見解を聞いた方が良いのかも知れないということで、電話にて問い合わせた所、担当者(女性)の返答は「何が問題なのですか?」というものでした。
この返答には失望というよりは憤りを覚えましたが、今度は学校事務の方に連絡し、僕が感じている問題点を伝えた所、理解して下さり、「校長らに意見を伝えさせてもらいます」ということでした。

区の教育委員会からの返答があまりにもひどかったため(そもそも「給食費とPTA会費を一括引き落としすること」自体に何の問題もないと考えている)、これ以上何を言っても無駄なのかも知れない、と思っていました。
僕が問題に感じているだけで、他の保護者も教育委員会もPTA役員も何も思っていないのだから、僕が黙っていればいいのだろう、と思っていました。

と、そんな失望の中で読んだのが、昨日も載せましたが、SYNODOSに掲載されていた、作家の川端裕人さんと憲法学者の木村草太さんの対談です。

入会なんて聞いてない ―― 父親たちの語るPTA 川端裕人×木村草太
大きな慣性に逆らって――父親たちの語るPTA 川端裕人×木村草太

この対談の中で語られていることが、まさに僕の状況と同じでした。
たとえば、「(PTAに)入っているという説明もなかったですし、会費も知らない間に引き落とされました。」だとか、以下の文章も本当にそのままの感じです。

しかし、小学校に息子が入ったとたん、頭をガツンと殴られたようなカルチャーショックを受けました。給食費のために口座をつくったのですが、そこからいつの間にかPTA会費も落ちていたんです。第一回保護者会というのに行ってみると、全員が会員であることを前提に、なんらかの役をやらなければいけないことを知りました。しかも、驚いたことに、役員選出委員会という委員会があって、次の年の会長や副会長を選ぶために、1年かけて活動するっていうんですよ。


この対談を読み、やはり僕が疑問に感じていたことは、疑問や問題に感じるということはおかしいことではなかったのだ、と思い、気を取り直すことが出来るようになりました。

続き
【連載】PTA強制加入を考える ③PTAとの話し合いを慎重にした理由
2015.02.04 Wed l PTA強制加入問題 l top
追々今までのことを書いていこうかと思っていますが、長男T(8歳)が地元の公立小学校を入学した時から少しずつ話し合い(?)をしていた、PTA強制加入について、小学校PTA側と折り合うことが出来なかったので、昨日2月2日付けで【PTA退会届け】を提出しました。

退会の理由に挙げたのは以下の4点です。
①PTA入会の意思確認がなかった。
②入会の意思確認がされていないにも関わらず、会費が給食費と一括で引き落とされている。
③一人一役制度により、PTA活動への参加を強制されている。
④児童の氏名、保護者の氏名、住所、連絡先などの情報が、小学校とPTA間で流用されている疑念が払拭できない。

僕が問題にしたのは、「PTA活動そのもの」に対してではなく、「PTAに入会することを確認することなく会費が徴収されている=強制加入になっている」ということです。

この点について、昨年度(2013年度)は口頭でやりとりをしていたのですが、結局無視されたので、今年度は文書にてやりとりをしました。
その内容については今後書いていくつもりですが、返答によって改善されるのは①のみで、「次年度から入会の意思確認をする予定」ということだけでした。

「PTAってそんなものでしょ?」(強制加入が当たり前)と捉える人から、「そんな学校がまだあるの?」(強制加入はまずいでしょう)と考える人までそれぞれいると思いますが、何が問題なのかについて、もし興味がある人は、以下の記事を読んでもらえれば嬉しいです。

入会なんて聞いてない ―― 父親たちの語るPTA 川端裕人×木村草太(SYNODOS)
大きな慣性に逆らって――父親たちの語るPTA 川端裕人×木村草太(SYNODOS)

また、PTA強制加入については、熊本市で提訴され、熊本地裁で訴訟中です。
もし興味があればこちらもご覧下さい。

PTA強制加入をストップする会

続き
【連載】PTA強制加入を考える ②PTAの何に問題を感じたか。
2015.02.03 Tue l PTA強制加入問題 l top