昨年末、次男とスペイン旅行に行った際、一度マクドナルドで食事をしました。
その時に、次男は(日本で言うところの)「ハッピーセット」を頼んだのですが、その時のおもちゃが「物音が聞こえると歌い出す豚」でした。

何のおもちゃなのかその時には全く分からなかったのですが、欧米でクリスマスの時期から公開されていた「SING」というアニメーション映画だと、街中の広告を見て分かりました。

日本では3月に公開するということで、予告編を観たりしていたら中々面白そうだったので、「モアナと伝説の海」とどっちにするか悩んだのですが、こちらを子どもたちと一緒に観てみることにしてみました。

映画『SING/シング』公式サイト



原題 Sing
製作年 2016年
製作国 アメリカ
上映時間 108分

内容は子どものころに劇場で観覧したオペラに魅了されたことで、劇場の支配人になったコアラのムーン。
でも、かつての賑わいは全くなく、経営はどん底で銀行から差し押さえ寸前の状況に。
そこで打ち出したアイデアが歌のオーディション。
手違いで賞金が2桁増えた広告を見た人たちが劇場に殺到。
そこで一次選考を通過したハリネズミのアッシュ、ゴリラのジョニー、豚でダンサーのグンター、ネズミのマイク、豚のロジータなどが登場。
彼らには彼らの、賞金をもらって人生を変えたいという状況や意気込みがあり、順調に進んでいくかと思ったら…。

歌って良いなぁ、と改めて思いました。
先日観た「ラ・ラ・ランド」は僕はあまり楽しめませんでしたが、この作品は我が家の一番小さい5歳の子どもでも知っているような歌が流れ、そして、それぞれの歌に迫力があり、とても良かったです。
子どもたちとみたので日本語吹き替え版を観たのですが、スキマスイッチの大橋さんや、MISIAさんの歌が良かったのはもちろんのこと、俳優の長澤まさみさんの歌もそこまで違和感を感じることなく聞くことが出来ました。

歌をたくさん歌う映画って、声優としての技量を重視するか、歌い手としての技量を重視するか、そしてそのバランスで作品の善し悪しがものすごく変わってきてしまうと思うのですが、声優としての違和感も歌い手としての違和感も殆ど感じず、歌の部分がちゃんとクライマックスに向かって盛り上がって行けるようになっていました。

動物がたくさん出てくるアニメーション映画としては「ズートピア」がありますが、ズートピアのような人種や差別の問題に配慮しているようには思えなかったので、動物たちを擬人化しなくても成り立つように思いますが、アニメーションにするとやはり動物の方がみんなには受け入れやすいのかもしれません。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「帰ってきたヒトラー」 / 5 「SING/シング」(日本語吹替版) / 6 「奇跡の教室」 / 7 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 8 「神様の思し召し」 / 9 「「her/世界でひとつの彼女」 / 10 「if i stay」

11 「ハドソン川の奇跡」 / 12 「ラ・ラ・ランド」 / 13 「しあわせのかおり」 / 14 「REDリターンズ」 / 15 「 愛しき人生のつくりかた」 / 16 「ディーパンの闘い」 / 17 「花様年華」 / 18 「EDEN/エデン」 / 19 「17歳」 / 20 「愛とセックス」(Sleeping With Other People)

21 「後妻業の女」 / 22 「あと1センチの恋」 / 23 「海難1890」 / 24 「ホテルコパン」 / 25 「ロング・トレイル!」 / 26 「ワールド・ウォーZ」 / 27 「惑星のかけら」 / 28 「麦子さんと」 / 29 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 30 「カケラ」

31 「スプリング・ブレイカーズ」 / 32 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

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2017.03.29 Wed l 2017年 l top
自分でリクエストしてTSUTAYAディスカスで観た映画です。


神様の思し召し(字幕版)


原題 Se Dio vuole
製作年 2015年
製作国 イタリア
上映時間 88分

映画『神様の思し召し』公式サイト - GAGA

内容(公式サイトから)
今日も完璧なオペで、患者の命を救った心臓外科医のトンマーゾ。医師としては天才だが、傲慢で毒舌で周りからはケムたがられていた。ボランティアが趣味の妻との仲は倦怠気味で、お気楽な長女はサエない男と結婚。でも、頭脳明晰な長男が医学の道を継いでくれれば満足だ。
ところが、あろうことか医大生の息子が「神父になりたい」と宣言! 表向きはモノわかりのいいフリをして教会に潜入したトンマーゾは、息子がハデなパフォーマンスで人気のピエトロ神父に“洗脳”されているとニラむ。さらに、神父が実は“前科者”であることが判明。トンマーゾは、失業して無一文で妻からはDVを受け、もうどん底だと悩む信者を演じて神父に近づく。すると、親身になった神父に家族に会いに行くと言われてしまい、追い詰めるはずが追い詰められるトンマーゾ。果たして、神父の正体は? 崩壊寸前の家族の行方は?

感想
久しぶりに声を上げて笑いました。

個人的に印象に残ったのは、トンマーゾが「神」の存在を全否定しているところ。
患者の家族が手術を終えたトンマーゾの前で「奇跡が起きた」と言うと、「奇跡ではありません。私の力です。」と言ったり、医学生の息子アンドレアが「大切な話がある」と切り出したときには、「息子はきっとゲイだ」と冷静に受け止めるように家族に伝えておくものの、実際、アンドレアの告白が「神父になる」と切り出したときには、ものすごいショックを受ける。

神(あるいは何かしらの超越的な存在)というものをこれほどきっぱりと否定する人も、ローマ・カトリック教会のお膝元であるイタリアでもいるということに僕自身がカルチャーショックを受けました。
ローマ・カトリック教会の信者ではなくても、「なんとなく神という存在は信じている」という人が多いのかな、と思っていたので。

でも、トンマーゾの「神」という存在への否定は、全くいやらしい感じはしませんでした。
私怨があった訳でもなそうですし、単に自分の力を信じていて、他の存在による、特に見えない力を信じてはいない、という自分自身への自信や肯定から来ているものだと思いました。

また、息子の神父になりたい、という希望をどうにか「穏便に」やめさせるために、ピエトロ神父に近づき話をしていく中で、何故突然神父になろうと思ったのかが語られつつも、決してトンマーゾは深く理解しているようには見えません。
でも、ピエトロ神父もそれで良いと思っているし、トンマーゾも深く理解は出来なくても、ピエトロ神父の生き方を否定もしません。

何かを信じること、特に「神」というような人間からの一方的に信じる場合には、どうしても客観的に考えると理解出来ないことも多いのですが、神を信じていないトンマーゾ含め、「それでも良い」と了解しているところに2人のつながりを感じました。

最後の場面は突然の出来事ですごく驚いたのですが、トンマーゾは自分の力に自身を持っているけれども、だからこそ、出来ないことを見極めてもいて、信頼できる仲間に任せつつ、自分自身が今できること、やらなくてはいけないことに向かっていくというのが、とても良いな、と思いました。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「帰ってきたヒトラー」 / 5 「奇跡の教室」 / 6 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 7 「神様の思し召し」 / 8 「her/世界でひとつの彼女」 / 9 「if i stay」 / 10 「ハドソン川の奇跡」

11 「ラ・ラ・ランド」 / 12 「しあわせのかおり」 / 13 「REDリターンズ」 / 14 「 愛しき人生のつくりかた」 / 15 「ディーパンの闘い」 / 16 「花様年華」 / 17 「EDEN/エデン」 / 18 「17歳」 / 19 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 20 「後妻業の女」

21 「あと1センチの恋」 / 22 「海難1890」 / 23 「ホテルコパン」 / 24 「ロング・トレイル!」 / 25 「ワールド・ウォーZ」 / 26 「惑星のかけら」 / 27 「麦子さんと」 / 28 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 29 「カケラ」 / 30 「スプリング・ブレイカーズ」

31 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.03.28 Tue l 2017年 l top
ツレがリクエストしてTSUTAYAディスカスから送られてきた映画です。


超高速!参勤交代 リターンズ


ちなみに、これは「リターンズ」とタイトルにあるように2作目なのですが、一作目はAmazonプライムビデオ(プライム会員だと無料で見られる)に入っています。


超高速!参勤交代


一作目を見たことがあるような気がしたので、前作を観なおすことなく見てみました。

内容は、幕府から突然の参勤交代を命じられた弱小貧乏藩である湯長谷藩一行が、参勤交代の帰り道の出来事です。
江戸での参勤を果たした湯長谷藩の藩主内藤(佐々木蔵之介)らが故郷への道中、湯長谷で一揆が発生したとの情報が入り、急いで帰ろうとします。
それは実は、宿敵である老中松平信祝(陣内孝則)の画策によるもので、松平の差し向けた刺客などとも交戦し、最終的に松平本人とも交戦することになり…。

Amazonでのレビューを見るとかなり高評価なのですが、僕自身は何が面白いのかよく分かりませんでした。
藩主内藤が藩下の人々に慕われていることなどは良いのですが、「実は強い」とかいう設定はフィクションなのでなんとか受け入れられるかも知れませんが、その「実は強い」ということだけで弱小藩で人数も劣る側が、体制側の大勢に勝ってしまう、というのはそう簡単に受け入れられるものではありませんでした。

まぁ、2作目なので、前作が面白かったと思った人が見ようとするのでしょうし、そういう意味ではレビューの評価が高いのは理解出来ますが、コメディに走りたいのか、それとも戦いを見せたいのか、それとも体制側に全て良いように扱われている訳ではないという知恵や反抗を見せたいのか、よく分かりませんでした。

また、最初に猿回しが出てくるのですが、猿回しって当時こんな扱いだったのかな?と疑問を持ってしまったことも大きいかも知れません。
江戸期の(だけではないのですが)歴史に疎いので、藩主と猿回しが同じ食事の席に着くということが実際に起きえたことなのか分かりませんが、その最初の場面を見て、リアリティを感じることが出来ませんでした。
ならば、いっそコメディに走ってくれれば良かったのですが、コメディ的なものは最初だけだったので、余計に歴史的に実際に有り得たことなのか、という点が気になってしまいました。

それでも、この映画がすごいなぁ、と思ったのは出てくる役者さんの層の厚さです。
制作費の殆どが人件費(役者さんたちの)なんじゃないかと思いました。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★☆☆

2017年に観た映画ランキング

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「帰ってきたヒトラー」 / 5 「奇跡の教室」 / 6 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 7 「her/世界でひとつの彼女」 / 8 「if i stay」 / 9 「ハドソン川の奇跡」 / 10 「ラ・ラ・ランド」

11 「しあわせのかおり」 / 12 「REDリターンズ」 / 13 「 愛しき人生のつくりかた」 / 14 「ディーパンの闘い」 / 15 「花様年華」 / 16 「EDEN/エデン」 / 17 「17歳」 / 18 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 19 「後妻業の女」 / 20 「あと1センチの恋」

21 「海難1890」 / 22 「ホテルコパン」 / 23 「ロング・トレイル!」 / 24 「ワールド・ウォーZ」 / 25 「惑星のかけら」 / 26 「麦子さんと」 / 27 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 28 「カケラ」 / 29 「スプリング・ブレイカーズ」 / 30 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.03.27 Mon l 2017年 l top
ツレがリクエストしてTSUTAYAディスカスから送られてきた映画です。


後妻業の女


公開時にちょっと気になっていたものの、どういう内容なのか全く知りませんでした。
映画が始まってくすぐのテロップに、原作の表示が載っていました。


後妻業 (文春文庫) Kindle版


元々は小説とのことで、最近、漫画にもなったようです。


後妻業の女 (ビッグコミックススペシャル)


さて、内容ですが、いわゆる「後妻」になり、相手の財産をせしめるという生業で生きる小夜子(大竹しのぶ)と協力関係にあり、結婚相談所を経営する柏木(豊川悦司)を中心に、そこで出会う年老いた男や、柏木の女を巡る物語です。
小夜子から父の死後財産を奪われた2人の娘(長谷川京子、尾野真千子)が弁護士に相談し、そこから興信所の探偵本多(永瀬正敏)が小夜子と柏木の今までやってきたことを探っていきます。

そうすると、小夜子周辺でたくさんの人間が死んでいることが分かっていき、それはさながら関西で発覚した連続不審死事件を思い起こさせます。

柏木は若い女性を引っかけ、その相手とのラブシーンがあったり、小夜子がいろんな男と親密になっていく様子が描かれていく中、探偵の本多が小夜子と柏木を追い詰めていきます。

で、最後どうなるのか、というと、結局、小夜子も柏木も大して痛手を負うことなく、そして、2人が追い込まれていくきっかけを作った財産を奪われそうになった娘2人も痛手を負うことなく、「なんとなくみんなハッピー」な感じで終わります。

なので、本多に追い詰められていく過程で、小夜子と柏木に制裁を食らわせたい、と期待した人たちは大いに裏切られることになります。

結局「なんだこれ」と言いたくなるような終わり方ですが、世の中には公になっていないだけで小夜子みたいな人がいるのだろうし、ある意味ではリアルなのかも知れません。
高齢者が死んでも病歴があれば、少し不審な死に方であっても、病気と関連づけて処理されるでしょうし。

単身男性たちがこういう女性にだまされてしまう、ということは理解出来るのですが、柏木のような人間になぜ最後まで女性が付いていくのかは理解出来ない、というか、何故そのラブシーンとかを入れる理由があったのかが良く分かりませんでした。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「帰ってきたヒトラー」 / 5 「奇跡の教室」 / 6 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 7 「her/世界でひとつの彼女」 / 8 「if i stay」 / 9 「ハドソン川の奇跡」 / 10 「ラ・ラ・ランド」

11 「しあわせのかおり」 / 12 「REDリターンズ」 / 13 「 愛しき人生のつくりかた」 / 14 「ディーパンの闘い」 / 15 「花様年華」 / 16 「EDEN/エデン」 / 17 「17歳」 / 18 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 19 「後妻業の女」 / 20 「あと1センチの恋」

21 「海難1890」 / 22 「ホテルコパン」 / 23 「ロング・トレイル!」 / 24 「ワールド・ウォーZ」 / 25 「惑星のかけら」 / 26 「麦子さんと」 / 27 「カケラ」 / 28 「スプリング・ブレイカーズ」 / 29 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.03.25 Sat l 2017年 l top
Amazonのプライムビデオ(プライム会員だと無料で観られる)で観た映画です。
知らなかった作品ですが、レビューの評価が高かったので観てみました。


しあわせのかおり


内容は、金沢の小さな中華料理店「小上海飯店」が舞台です。
店主は中国紹興出身の王(藤竜也)。
地域に知られたその店にデパートに出店して欲しいと、貴子(中谷美紀)が訪れます。
断られ続けても連日通い続ける中、王が脳梗塞で倒れます。
王は店を続けたいが身体が思うように動かず、貴子は王の味を引き継ぎたいと王に弟子入りを申し入れ…。

この映画では、僕は物語よりも、そこで作り出される料理の数々に魅了されました。
そういう意味では、「深夜食堂」が僕は好きなのですが、深夜食堂は物語により重心があるように思います。

今回の料理は、中華料理なのですが、僕自身、高校生の時にあるチェーンの中華料理点で働いていたことがあります。
そこで鍋を振り、料理を作っていたのですが、貴子が弟子入りした始めのころに鍋振りの練習をしているシーンを観て、懐かしさを覚えました。
上の作品の表紙にあるような鍋を夏休みなどはそれこそ毎日休みなく振っていて、油のはねる音、鍋洗い、家庭では絶対に出せない火力などが次々に思い起こされました。

物語としては、貴子の子どもが児童相談所に引き取られてしまうのですが、それについては、「こんなことがあるのだろうか?」とちょっと首をかしげてしまう感じでした。
児相が介入していることについての説明が不十分に感じましたし、そもそもこのケースで介入するのか?と疑問に思ってしまったり、児相職員が訪れるタイミングや、そもそも管轄外の児相なのではないか、と思ったり。

まぁ、そんなことを気にしなければ、とても美味しそうな料理が次々に出て来て、それだけで魅了されてしまう作品でした。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「帰ってきたヒトラー」 / 5 「奇跡の教室」 / 6 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 7 「her/世界でひとつの彼女」 / 8 「if i stay」 / 9 「ハドソン川の奇跡」 / 10 「ラ・ラ・ランド」

11 「しあわせのかおり」 / 12 「REDリターンズ」 / 13 「 愛しき人生のつくりかた」 / 14 「ディーパンの闘い」 / 15 「花様年華」 / 16 「EDEN/エデン」 / 17 「17歳」 / 18 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 19 「あと1センチの恋」 / 20 「海難1890」

21 「ホテルコパン」 / 22 「ロング・トレイル!」 / 23 「ワールド・ウォーZ」 / 24 「惑星のかけら」 / 25 「麦子さんと」 / 26 「カケラ」 / 27 「スプリング・ブレイカーズ」 / 28 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.03.19 Sun l 2017年 l top
久しぶりに映画館で映画を観てきました。
何を観ようかな、と考えていて、思いついたのが、アカデミー賞で賑わっていた『ラ・ラ・ランド』、『ムーンライト』、そして先日ちょっと触れた『彼らが本気で編むときは、』の3つでした。
『ムーンライト』は公開が3月31日からでまだ観られず、『彼らが本気で編むときは、』の方がDVDでも良いかな(『ラ・ラ・ランド』の方は映画館で観てみたい)、と思ったので、『ラ・ラ・ランド』を観てみることにしました。

映画『ラ・ラ・ランド』公式サイト - GAGA



この『ラ・ラ・ランド』、去年の始めにDVDで観て衝撃を受けた『セッション』のデミアン・チャゼル監督の作品です。
『セッション』で音楽はもちろんのこと、そこで繰り広げられる人間模様に衝撃を受け、今年はアカデミー賞でも6部門受賞したといことで、期待していました。

いきなりこんなことを言うのは何ですが、僕はミュージカル映画が苦手です。
どうしても、「なぜここで歌い出す?」「なぜここで踊り出す?」と思ってしまうからです。
だから、ミュージカル映画は好んで観ようとは思いません。
でも、観てみました。

映画の内容は、女優を目指しオーディションを受け続けるミアと、ジャズのお店を開くことを夢見るピアニストのセブが出会い、付き合うようになり、セブは仕事で稼げるようになり、破滅的なケンカをし、ミアも自作の演劇を上映するがうまく行かず、でもやっとミアに成功の兆しが見え始める、という1年を描いたものです。

まだ、公開中の作品ですし、ストーリーに深入りすることはなるべく避けようと思います。
僕が気になったのは、やはり懸念していた「ミュージカルシーン」でした。
「なぜここで歌い、踊り始めるのか?」
気持ちが悪くなる感じでした。

また、セブをグループに誘ってくれたキースたちの音楽や、「ジャズは嫌い」というミアを誘って聞きに行ったお店でのジャズはとても良かったのですが、他のシーンでの音楽は、繰り返されることが多かったからか、逆に受け入れ辛く感じてしまいました。

あと、ミュージカルシーンが度々挿入されるということも大きな原因だと思うのですが、話をする場面が少なく感じました。
洋画の良いところは、とにかく話すということだと思っています。
日本では「察しろ」というような場面、たとえば自分が考えていることを恋人に伝えるときには必ず言葉で表します。

僕自身は、このブログにはたくさん言葉を書いているものの、あまり自分の考えていることを言葉に出来ないというか、する努力を怠っています。
なので、言葉で表現する、伝えるって尊いな、と映画を観ながら度々思うのですが、今回の映画はむしろ「言葉が少なすぎでは?」と思ってしまいました。

唯一言葉でちゃんと伝えていると思ったのは、「破滅的なケンカ」をする場面(この場面がこの映画で一番良いと思ったのですが、何故なのかを書くとネタバレしてしまうので割愛します)、ミアに成功の兆しが見え始めた時のセブとミアのやりとりでした。

まぁ、まだ、2つ場面があったので良かったのですが、アカデミー賞や多くの人の評価に比べてしまうと、僕はあまり楽しめませんでした。


勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

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1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「帰ってきたヒトラー」 / 5 「奇跡の教室」 / 6 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 7 「her/世界でひとつの彼女」 / 8 「if i stay」 / 9 「ハドソン川の奇跡」 / 10 「ラ・ラ・ランド」

11 「REDリターンズ」 / 12 「 愛しき人生のつくりかた」 / 13 「ディーパンの闘い」 / 14 「花様年華」 / 15 「EDEN/エデン」 / 16 「17歳」 / 17 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 18 「あと1センチの恋」 / 19 「海難1890」 / 20 「ホテルコパン」

21 「ロング・トレイル!」 / 22 「ワールド・ウォーZ」 / 23 「惑星のかけら」 / 24 「麦子さんと」 / 25 「カケラ」 / 26 「スプリング・ブレイカーズ」 / 27 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.03.17 Fri l 2017年 l top
Amazonプライム・ビデオ(プライム会員だと無料で見られる)で評価が割と高かったので見た映画です。


ホテルコパン


内容は、何かしらの事情を抱えて長野県の白馬のホテルにたどり着いて働き始めたカイト(市原隼人)を中心に、そのホテルの従業員と客がそれぞれ何かしらの事情を抱えていて、それぞれの事情が少しずつ明らかになっていきます。
少しネタバレになりますが、カイトは元々中学校教師をしていて、クラス内で起きたいじめの対応が悪く、依願退職に追い込まれます。
そして、いじめられていた生徒は「自死」をしてしまう。
それが重荷になり、誰も知っている人のいない、今は寂れた白馬に流れ着くのですが、「自死」した生徒の母親が尋ねてきます。

他の従業員やお客の事情もそれぞれ解き明かされていくものの、さすがにこんなことが揃うわけないだろうに、、、と冷めた感じて見ていました。
が、最後10分が秀逸でした。
教員をしていたカイトの話はこういう展開になるのか、と。
最後まで救いが殆どないというか、希望はあんまり感じられなかったのですが、最後の最後で、重荷だと思っていたものが実は違ったのかもしれない、という希望が見えて良かったです。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「帰ってきたヒトラー」 / 5 「奇跡の教室」 / 6 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 7 「her/世界でひとつの彼女」 / 8 「if i stay」 / 9 「ハドソン川の奇跡」 / 10 「REDリターンズ」

11 「 愛しき人生のつくりかた」 / 12 「ディーパンの闘い」 / 13 「花様年華」 / 14 「EDEN/エデン」 / 15 「17歳」 / 16 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 17 「あと1センチの恋」 / 18 「海難1890」 / 19 「ホテルコパン」 / 20 「ロング・トレイル!」

21 「ワールド・ウォーZ」 / 22 「惑星のかけら」 / 23 「麦子さんと」 / 24 「カケラ」 / 25 「スプリング・ブレイカーズ」 / 26 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.03.16 Thu l 2017年 l top
僕がリクエストし、TSUTAYAディスカスから送られてきたので観た映画です。


奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ (字幕版)


内容は、フランス、パリ校外の日本で言うところいわゆる「底辺校」のレオン・ブルム高校で、しかもその学校でも他の先生達からも手に負えないと言われる1年生のクラスとその担任ゲゲン先生とが、「アウシュビッツ」をテーマにした全国歴史コンクールに参加する、という実話を元にしたもの。

冒頭で描かれるのは、ムスリムの女子生徒に「スカーフをかぶっている」ことを理由に対応を拒否する学校と、それに抗議する生徒と保護者のやりとりです。

僕にはこのやりとりが何を意味しているのか今になってもよく分からないのですが、とりあえず、この学校には、人種も宗教も、母国も経済状況もまるで違うことが分かります。

歴史、美術史担当のゲゲン先生があるキリスト教美術を解説する時に、地獄に描かれているのがイスラームの預言者ムハンマドであると言うと、怒り出す生徒たち。
先生は丁寧に教えていきますが、ムスリムの生徒達は猛反発します。

他にも、クラスにユダヤ系がいるにも関わらずユダヤ人を揶揄する冗談を言う生徒。
それに対して、ゲゲン先生は「今の言葉は絶対に許されない」と批判します。

また、クラスのユダヤ系の女子生徒と、アフリカ系の男子生徒が仲良くなるのですが、それを見た女子生徒の父親が明確に男子生徒を避ける場面が出て来たりします。

実話を元にし、実話を元にして映画化されたということは、ハッピーというか、すごくポジティブな変化、出来事が起きたからですが、僕がこの映画が良いな、と思ったのは、決して「特別な教師が生徒達に変化をもたらした」という超人的な影響力によって生徒達が変化した、という描き方をしていない点です。

ゲゲン先生は人種差別に関して明確に批判しますし、全国歴史コンクールに出場するように勧めましたが、あくまでも補助的な役割に徹しています。
それは、違う言葉を言えば、どんなに困難な状況にある生徒達であっても、もともと大きな力、能力、可能性を持っていて、それを信頼している、ということ。

もし、このゲゲン先生が特別なことをしているとしたら、その「生徒達の可能性を信頼する」という点だと思います。
そして、信頼しているからこそ、それぞれに判断を任せる。
仲違いしている状況には、アドバイスをし、自分の考えを述べますが、決して生徒達をコントロールしようとはしていない。

何か「特別な教師による特別な指導」を期待すると肩すかしするかも知れませんが、僕は教育の本質を捉えたとても良い映画だと思いました。


勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「帰ってきたヒトラー」 / 5 「奇跡の教室」 / 6 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 7 「her/世界でひとつの彼女」 / 8 「if i stay」 / 9 「ハドソン川の奇跡」 / 10 「REDリターンズ」

11 「 愛しき人生のつくりかた」 / 12 「ディーパンの闘い」 / 13 「花様年華」 / 14 「EDEN/エデン」 / 15 「17歳」 / 16 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 17 「あと1センチの恋」 / 18 「海難1890」 / 19 「ロング・トレイル!」 / 20 「ワールド・ウォーZ」

21 「惑星のかけら」 / 22 「麦子さんと」 / 23 「カケラ」 / 24 「スプリング・ブレイカーズ」 / 25 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.03.12 Sun l 2017年 l top
ツレがTSUTAYAディスカスでリクエストした映画です。


ハドソン川の奇跡(字幕版)


2009年の出来事なので大学生以上の人は覚えている方も多いかと思いますが、ハドソン川に不時着水した事故(USエアウェイズ1549便不時着水事故)の機長だった、チェズレイ・サレンバーガー(通称「サリー」)に焦点を当てたものです。

原題は機長の通称サリーから「Sully」になっています。
日本では確かに「ハドソン川の奇跡」というタイトルの方が多くの人に分かり易いですが、内容から言うと、やはり機長であるサリーに焦点を当てているので、「Sully」の方が良いな、と思います。
それにこの作品に限らず、英語のタイトルってシンプルなのが良いな、といつも思います。

さて、内容ですが、ハドソン川への着水がどのように起きたのか、そして、その判断が正しかったのか、という国家運輸安全委員会(NTSB)による事故原因調査での委員とサリーと副機長ジェフとのやりとりが中心になっています。
極寒のハドソン川に着水したものの、犠牲者が1人も出なかったことを賞賛するメディアが多かったものの、一部のメディア、そして国家運輸安全委員会は、ハドソン川ではなくて、他の飛行場に着陸できたのではないか、と疑問を呈します。

賞賛する人の声よりも批判の声の方がメンタルに響くというのは、ネットでの炎上とかと同じようで、サリーは悪夢を見たり、過去の出来事を思い出したりします。
それに加え、この国家運輸安全委員会での検証が終わるまで家族のもとに戻れなかった、ということも描かれていて、それもかなり精神力を削られる出来事だったのではないか、と思います。

でも、最終的には国家運輸安全委員会が飛行場に着陸できたのではないかという根拠になっていた左エンジンはやはり完全に壊れていたことが分かり、サリーもジェフも罪に問われることなく、終わります。

サリーに焦点を当ててものなので、昔テレビで観たアロハ航空243便事故のような事故そのものに焦点を当てたものと期待して観ると少し期待を裏切られるかも知れません。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「帰ってきたヒトラー」 / 5 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 6 「her/世界でひとつの彼女」 / 7 「if i stay」 / 8 「ハドソン川の奇跡」 / 9 「REDリターンズ」 / 10 「 愛しき人生のつくりかた」

11 「ディーパンの闘い」 / 12 「花様年華」 / 13 「EDEN/エデン」 / 14 「17歳」 / 15 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 16 「あと1センチの恋」 / 17 「海難1890」 / 18 「ロング・トレイル!」 / 19 「ワールド・ウォーZ」 / 20 「惑星のかけら」

21 「麦子さんと」 / 22 「カケラ」 / 23 「スプリング・ブレイカーズ」 / 24 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.03.06 Mon l 2017年 l top
Amazonのプライムビデオ(プライム会員だと無料で見られる)で評価が割と高かったので見てみました。
なんとなく、この↓表紙の写真が好みじゃ無かったので、敬遠していましたが、僕は結構好きな映画でした。


if i stay(字幕版)


内容は高校生の女の子ミアの一年を振り返るというもの。
振り返り方が、ミアを載せた家族4人が雪の日に交通事故に遭い、肉体から離脱したミアが事故にあった自分自身、家族、そして駆けつけた友人や恋人アダムとの出会いや出来事を振り返るという形です。

両親は早々に死が確認され、軽傷だと思われていた弟も硬膜下出血で死んでしまう。
ミア自身も生死をさまよいながら、祖父に、「生きていて欲しいが、家族皆逝ってしまったし、どちらを選んでもいいよ」と声をかけられ、最終的に選んだのは…。

魂と肉体の離脱、という点で見ると、少し身構えてしまう人もいるかも知れませんが、僕自身は主人公のミアと恋人のアダムが傾倒している音楽がとても素晴らしいと思いました。
ミアはヨーヨーマにあこがれ、ジュリアード音楽院入学を目指すチェリスト、アダムもロックバンドのヴォーカルとして評価を得ていきます。
また、ミアの父親はそこそこ人気のあったパンクバンドのメンバーで、お母さんはそのバンドの熱心なファンだったという設定。
ミアの父親の音楽はそこまで流れませんが、ミアのチェロ、アダムのロックは随所に流れます。
これらの音楽がとても良かったです。

パンク、クラシック、ロックと相容れることのないような印象を受けるかも知れませんが、それぞれがお互いの音楽、音楽への姿勢をリスペクトしているのが伝わり、好印象でした。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「さとにきたらええやん」 / 2 「この世界の片隅に」 / 3 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 4 「帰ってきたヒトラー」 / 5 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 6 「her/世界でひとつの彼女」 / 7 「if i stay」 / 8 「REDリターンズ」 / 9 「 愛しき人生のつくりかた」 / 10 「ディーパンの闘い」

11 「花様年華」 / 12 「EDEN/エデン」 / 13 「17歳」 / 14 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 15 「あと1センチの恋」 / 16 「海難1890」 / 17 「ロング・トレイル!」 / 18 「ワールド・ウォーZ」 / 19 「惑星のかけら」 / 20 「麦子さんと」

21 「カケラ」 / 22 「スプリング・ブレイカーズ」 / 23 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.03.01 Wed l 2017年 l top