先日、子どもの習いごと(水泳)の付き添いに行き、観覧席に座っていると、隣に座っていた女性たちの話が聞こえてきました。
(ちなみに基本的に僕はいつも読書しつつ、子どもの泳いでいる様子を観ています。
でも、さすがに隣で話をされていると、気になる会話は聞いてしまうのです。)

話をしていたのは、女性3人、子どもたちは話の内容(寝ている時間だとか、宿題の内容など)から1年生か2年生くらいのようでした。女性の1人は区内にある国立小学校のランドセルを持っていたので、この女性たちの子どもの2人か3人は同じ小学校に通っているようでした。

子どもが通う小学校での出来事、特にトラブル(ある女の子がちょっかいを出され、運動会のある種目に参加出来なかった等)が話されていたのですが、そこで気になった発言がありました。

「担任の先生が男の先生だから(教室内、学校内での子どものトラブルに)気づかないのかも」
「幼稚園の時は女の先生だったから、色々話してくれたけど、男の先生だからあんまり話もないし」



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その女性たちの話では、担任の先生が「男の先生だから」、教室内でトラブルがあっても気づかれておらず、日常の些細な出来事は「男の先生だから」保護者に連絡がない、ということになっていました。

これって、「男の先生だから」なのでしょうか?

教室内、学校内で子どもたちがトラブルを起こしていても、気づかない人は男だろうが女だろうが気づきません。
逆に気づく人は男だろうが女だろうが気づきます。
その場にいる時間の長短で気づきやすい、気づきにくいということはありますが、そもそもは性別によるものではなく、その個人の能力なのだと思います。

「個人の能力」と言ってしまうと、あたかも先天的なもので、後からその能力を伸ばせないように感じるかもしれませんが、そうではありません。
ある程度その能力を伸ばすことが出来ます。

度々紹介している渋谷でバーを営んでいる林さんが、先日、こんな投稿をしていました。



人間観察をなぜするのか、という問いに答えたものですが、トラブルを防ごうという意識で子どもたちの様子をみていれば、人間観察をするようになり、そして、トラブルに気づいたり、トラブルになる前に気づくようになります。

なので、「男の先生だから」気づかないのではなく、単にその人が気づかないだけなのです。
経験の浅い教員なのかもしれませんし、教員歴は長くても本人がトラブルに関して意識的ではないのかも知れません。

どちらにせよ、それは性別によるものではありません。

些細な出来事の連絡がない、ということも、女の先生だから連絡があったというわけではなく、小学校だからじゃないかな、と僕は思います。
子どもたちを幼稚園に通わせたことはありませんが、保育園では毎日送っていき、お迎えに行っていたので先生と顔を合わせていましたし、連絡帳では毎日やりとりがありました。
だから、特に何でもないような些細な事でも連絡がありました。

でも、小学校では送り迎えはしないので、担任でさえ顔を合わせる機会は殆どありませんし、連絡帳でやりとりしたり、先生から連絡があるのは、何か具体的なケガだったりがあったときだけです。
些細な出来事まで先生が逐一連絡帳にクラス全員分書き込んだり、電話してきたりしていたら、先生たちの仕事はいつまでも終わりません。
だから、これも「男の先生だから」ではなく、小学校だからなのではないか、と思います。

もう、そろそろ性別で切り分けるのはやめにしませんか?
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2017.05.31 Wed l 日々雑感 l top
ムスメが通っている保育園の事務室付近には、子育て関連の各種パンフレットなどが置いてあります。
どんなイベントがあるのかな、とたまに眺めるのですが、そこに絵本作家いもとようこさんの原画展の招待券が置いてありました。
普段からパンフレット類を見ているのは殆どいないので、1枚もらって行ってみることにしました。

絵本原画展 いもとようこの世界

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我が家にはいもとようこさんの絵本はあまりないのですが、Eテレの子ども番組でいもとさんの絵が放送されたり、家になくても図書館で読んだ事があるので、見たことのある絵(原画)がたくさん並んでいました。

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今回は、ムスメを誘ってみたものの「行かない」ということで、大人の僕だけで行きましたが、絵本のストーリー付きの原画や、絵本を元にした読み聞かせの映像もあり、子どもがいるとより楽しめるようになっていました。

僕は1人で行きましたが、子連れはもちろんのこと、若いカップルが結構いたのが印象的でした。
美術系の学生なのかな、と思いましたが、それにしても多いような感じがしました。
今の学生くらいになると、子どもの時に読んでもらったり、自分で読んだりして、馴染みがあるのでしょうか。
2017.05.30 Tue l お出かけ l top
現在保育園年長のムスメ。
3月くらいから1つ年上の保育園の子たちの様子を見て、早く小学生になりたいようなことを言っています。
「ランドセルは水色にする」とか、「○○(ムスメの名前)は、宿題するんだ」(ムスコたちが毎回「宿題やった?」と聞かれているので)とか言っていました。

就学説明会もまだですし、もしかしたら、次男の時のように受験する可能性もあるかもしれませんが、年々ランドセルの注文時期が早くなっているということで、小学校入学まで10ヶ月もあるのですが、ランドセルを選びに行って来ました。

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ムスコたちのランドセルは、ツレ両親からのプレゼントだったのですが、今回のムスメのランドセルは、僕の両親からのプレゼントになりました。
僕の両親は年金生活なので、こんなに高いものを買わせて良いのだろうか、と心配だったのですが、両親としては、ムスコたちはツレ両親だったのに、ムスメだけ自分たちだけで良いのだろうか、と心配していました。

ムスメはそのことは全く気にせず、ランドセル売り場でまず見た目から第三希望までを考え、そこからその3つを背負って決めました。
ムスメは背負ったあとどれにするのか迷っていたのですが、僕の母と僕の意見が一致し、さらに最初の第一希望だったランドセルに決めました。

ランドセルは僕のものではありませんが、いろんな種類があり、確かに決めるのはとても難しそうでした。
今回は、見た目から3つに絞っていたので、それが決めやすさにつながり良かったです。

ちなみに、入荷はいつになるかわからないということで、来年の2月以降になる可能性もあるようです。
まぁ、届かないということはないので良いのですが、やはり年々ランドセル選びが早くなっているようですね。
2017.05.29 Mon l 本日の子どもたち l top
先日、ふとAmazonだったかhontoだったかのサイトを見ていたら、この本が目にとまりました。


妻に恋する66の方法(1) (イブニングコミックス) Kindle版


作者の福満しげゆきさんの本は読んだことはないのですが、『僕の小規模な生活』『うちの妻ってどうでしょう?』の評価が高く、いつか読もうと思っていました。
そんなときにこの本が目にとまり、表紙のデザインから、新書版でタイトル通り66の方法が1冊に収まっているかと思い、読んでみました。

が、読んでいて気づいたのですが、タイトルに「66の方法」とあるものの、まだ66まで連載されていないようで、複数巻に渡る内容でした。
今のところ2巻まで出ていて、30までが載っていました。

初めて福満さんのマンガを読んでみたので、最初は、妻の顔にほぼ変化がないことに戸惑ったものの、ものすごいオチがあるわけでもなく淡々と妻との様子が描かれているのが、段々としっくりくるようになりました。
大上段から、「妻にこうしてみよう」というような感じではなく、普段、僕は妻とこういうやりとりをしていますよ、という作者の日常がえ描かれていて、それもすごく好印象でした。
2017.05.28 Sun l 本・雑誌 l top
最近、長男(小五)に関して気になることがありました。
それは、教室でこんなことを言っていた、というクラスメイトの発言。
その内容は、性的な内容で、長男本人は意味を全く理解していないようでしたが、理解していなかったからこそ、安易に発していました。

とうとう来たか、と。
とうとう、性に関することを保護者として伝えないと行けない、向き合わないといけないな、と。

ということで、母校の先生が監修者の1人でもあるこの本を手に取ってみました。


あっ!そうなんだ!性と生―幼児・小学生そしておとなへ


サブタイトルに「幼児・小学生そしておとなへ」と書いてあるように、小学生までの子どもにも分かりやすく、イラストで描かれていますが、後半以降には、文章で大人向けに説明(狙いや現状)などが丁寧に書かれています。

「性と生」とあるように、最初に性のことが書かれ、次に生のことが書かれています。
とりわけ「性」に関しては、僕自身は家庭内ではほぼタブー視せれ、学校でも殆ど教えられた経験がなく、自分自身でもタブー視してしまったり、タブー視してきたからこそ、何か後ろめたいもののように感じていることが否めません。

なので、どのように子どもたちに伝えたら良いのか全く分からず混乱していたのですが、大人向けの解説もあることで、僕としては「こんなにストレートなのか」と最初少し面食らった部分も、その解説を読むと納得出来ました。
むしろ、「ストレート」に表現しないということは、タブー視するということでもあるので、そうすると、自分自身の身体のことも、他の人の身体のことも結局よく分からないまま、なんとなくでしか分からないままになってしまうので、これで良いのだと納得出来ました。

生の部分について、すごく良いな、と思ったのは、「あなたはだれとくらしているの?」というページで、そこに描かれてるのは、パートナーと2人、お母さんと妹との3人、男2人と言ったように様々な形が示されていたことです。
ここに描かれている人たちの「人種」も違っていればより良かったかと思いますが、それは逆に「自分たちとは違う世界」のように見えてもしまうので、これはこれで良いのかも知れません。

他にも、性的なことで、不快に感じる気持ちを持った時、その気持ちを大切にすること、そして、具体的にどのように拒否すれば良いのかということも書かれていて、とても良い内容でした。
2017.05.27 Sat l おすすめ絵本 l top
先日、ムスメが通う保育園のクラスの懇親会がありました。
休日のお昼過ぎから2時間ほどを、区内にある植物園で、プログラムはないものの、一緒に過ごす、というものでした。

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先週末は東京でも30℃近くあったので、とても暑かったですが、天気が良くて日陰もたくさんあり、芝生なので、気温ほど暑く感じる事なく過ごすことが出来ました。
参加者は、23人のクラスの内、欠席が3人。
子どもたちが20人に、父親だけで来ていたのが僕含め2人、両親と来ていたのが7人、他は母親と来ていました。

プログラムは特になかったので、近くにレジャーシートを敷きつつ、それぞれ自由に2時間を過ごしていました。
子どもたちは、休日に保育園以外で遊べること、それ自体が楽しいようで、走り回ったり、ボールやフリスビーで遊んだりしていました。
母親たちは、主に母親同士でおしゃべり。

父親は?

父親は、半数が母親を含めたおしゃべりの輪に加わり、半数は子どもたちを遊んでいました。
僕は、ムスメを中心にしつつ、他の子たちと一緒に、持ってきたボールやフリスビーで遊びました。

屋外でのこうした複数の家族が集まっての懇親会やピクニックなどの活動は今までも何回か経験があるのですが、今回助かったのは、父親が(母親ほどではないですが)それなりにいたことです。
父親がそれなりにいて、しかも、その中で何人かは子どもたちと一緒に遊んでいました。
これが僕としてはとても良かったというか、助かりました。

なぜ父親が何人かいて、子どもと一緒に遊んでいたのが良かったのか。
それは、子どもの様子をみている大人が何人かいたからです。
一緒に遊んでいるはずが、ちょっとしたきっかけで子どもたち(特に今回は男の子たち)がケンカを始めるということが2時間の間に何回も起きました。

その様子を複数の大人がみていたことで、ケンカを始めそうな時にそれ以上発展しないように声をかけたり、暴力を振るうケンカになってもすぐに止めることが出来ました。

何回かとっくみあいのケンカにまでなっていたものの、母親の中にはおしゃべりに夢中で、自分の子どもがケンカをしていたことに気づいていない人も何人かいました。
僕は「一緒に遊ばなくても、せめて自分の子どもがどこで何をしているかくらいは見ていてくれよ」、と思ってしまうのですが、今までは父親の参加者が少ないので、僕だけが複数の子どもたちを見ている、ということもありました。

でも、今回は何人かの父親たちが(きょうだい含めると)20人以上いる子どもたちを見ていたので、複数の目で何人かの子どもたちを見ることが出来ました。
これは、ケンカのような事態を事前に防いだりすると言うことだけでなく、何人か大人がいると、「一緒に遊ぶ」ということに関しても、20人以上を一斉に見なくてはならない、ということもなくなるので、その分子どもたちとちゃんと遊べるということでもあります。

僕はおしゃべりは苦手ですが、何人か父親が参加してくれると、やっぱり良いな、と思いました。
2017.05.26 Fri l 日々雑感 l top
Amazonプライムビデオ(プライム会員だと無料で観られる)で評価が高かったのと、主演のハビエル・バルデムが割と好きなので、観た映画です。


ビューティフル(字幕版)


作品データ映画.comより)
原題 Biutiful
製作年 2010年
製作国 スペイン・メキシコ合作
上映時間 148分
映倫区分 PG12

あらすじ
スペイン・バルセロナ。かつてメキシコからこの地に移住した男・ウスバルは、自分と同じような移民や不法滞在者達に、時には闇ルートも駆使して職を斡旋し、生計を立てている。しかし収入は乏しく、情緒不安定の妻・マランブラと別れて以来、男手一つで2人の子供を養い、ギリギリの生活を送っている。一方で、セネガル系移民のエクウェメ達はドラッグを売りさばいて警察ににらまれており、中国系移民達の給金は彼らの元締めであるハイがピンハネしている等、外にも問題は山積みであった。
そんな状況でウスバルは癌と診断される。前立腺から全身に転移しており、既に手遅れの状態であった。余命は僅か2ヶ月。
死への恐怖以上に、彼には解決せねばならない問題が多すぎる。特に残される子供達をそのままには出来ない。未だ躁鬱の波を抑えきれずにいるマランブラに懇願されたウスバルは彼女に2人を託すことを考え、関係を修復しようとする。だがその間にも進行していく病、さらには移民達が抱える問題が一気に噴出し、容赦なく彼を打ちのめし、蝕んでいく。

感想
全編基本的にスペイン語です。
なので、タイトルが何故英語由来のものなのか、それと共に、ここで描かれている内容に「ビューティフル」なものを感じられなかったので、このタイトルを付けた理由について考え込んでしまいました。

内容は上に書いたもので大体分かるのですが、他に加えると主人公のウスバルには死者の魂に触れることが出来る、というか死者の姿が見えるという能力もあります。
どんな理由かは分かりませんでしたが、事故などで急に死んでしまった遺族に呼ばれて、死者の元に行き、死者が伝えたかったおもいを聞いたり、昇天出来るようにそれを促したりします。
もちろん、それは他者には見えない行為なので、死者のおもいを遺族に伝えても拒まれることも。

終始ウスバルの周囲で起きていることを描いているものの説明的なことはないので、何故移民の斡旋などを仕事にしているのかも、ウスバルのメンター的な人物が出て来ても、その人がどのような人物なのかもよく分かりません。

善人でもなく、悪人でもなく、死に向かいながらも、日々を過ごしていく中での出来事の繊細さがよく伝わって来ました。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 / 2 「さとにきたらええやん」 / 3 「この世界の片隅に」 / 4 「ムーンライト」 / 5 「パレードへようこそ」 / 6 「あまくない砂糖の話」 / 7 「少年と自転車」 / 8 「ドラッグ・ウォー / 毒戦」 / 9 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 10 「帰ってきたヒトラー」

11 「SING/シング」(日本語吹替版) / 12 「ワイルド・スピード MEGA MAX」 / 13 「ナイトクローラー」 / 14 「奇跡の教室」 / 15 「ベティ・ブルー」 / 16 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 17 「神様の思し召し」 / 18 「her/世界でひとつの彼女」 / 19 「マグノリア」 / 20 「カフェ・ソサエティ」

21 「プリズナーズ」 / 22 「if i stay」 / 23 「ハドソン川の奇跡」 / 24 「ニュースの真相」 / 25 「ラ・ラ・ランド」 / 26 「しあわせのかおり」 / 27 「REDリターンズ」 / 28 「 愛しき人生のつくりかた」 / 29 「ディーパンの闘い」 / 30 「ロルナの祈り」

31 「プリデスティネーション」 / 32 「追憶の森」 / 33 「花様年華」 / 34 「EDEN/エデン」 / 35 「17歳」 / 36 「ある子供」 / 37 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 38 「後妻業の女」 / 39 「Mommy マミー」 / 40 「ロゼッタ」

41 「ニュースの真相」 / 42 「ビューティフル」 / 43 「あと1センチの恋」 / 44 「海難1890」 / 45 「ホテルコパン」 / 46 「聖の青春」 / 47 「ロング・トレイル!」 / 48 「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」 / 49 「ワールド・ウォーZ」 / 50 「惑星のかけら」

51 「麦子さんと」 / 52 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 53 「カケラ」 / 54 「スプリング・ブレイカーズ」 / 55 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.05.25 Thu l 2017年 l top
先日、山に行こうかと思ったのですが、うまく眠れず体調が万全ではなかったので、山登りは断念しました。
そこで(1人になれる)時間が出来たので、ポイントが溜まっていて無料で観られたので、映画館に行くことにしました。
今回観た映画はこれです↓

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映画『カフェ・ソサエティ』公式サイト

作品データ映画.com
原題 Cafe Society
製作年 2016年
製作国 アメリカ
上映時間 96分

ストーリー(公式サイトより)
もっと刺激的で、胸のときめく人生を送りたい。漠然とそんな願望を抱いたニューヨークの平凡な青年ボビーがハリウッドを訪れる。時は1930年代、この華やかなりし映画の都には、全米から明日の成功をめざす人々が集まり、熱気に満ちていた。映画業界の大物エージェントとして財を築いた叔父フィルのもとで働き始めたボビーは、彼の秘書ヴェロニカ"愛称ヴォニー"の美しさに心を奪われる。ひょんな幸運にも恵まれてヴォニーと親密になったボビーは、彼女との結婚を思い描くが、うかつにも彼はまったく気づいていなかった。ヴォニーには密かに交際中の別の男性がいたことに……。

感想
最近、ウディ・アレン監督作品を何本か観ていて、特に「ミッドナイト・イン・パリ」が面白かったので、この作品も興味が沸きました。
ウディ・アレンの映画のおもしろさは、ユダヤ人やユダヤ人社会への揶揄だとか、ジョークだとかがちりばめられているところです。
日本にいるとユダヤ人は身近な存在ではありませんが、アメリカでもこのようにユダヤ人やユダヤ人社会を揶揄したりする姿勢があることに、作品の善し悪しとは全く別に、とても健全だなと感じています。

今回の作品は、100分弱ということもあり、最初から最後まで飽きることなく観ることが出来ました。
映画の予告編では、「もつれた恋」みたいなことも言われていますが、もつれるというよりは、かつて真剣に付き合っていた女性にまた再会し、その関係の中で揺れ動く主人公(ボビー)というもので、ウディ・アレンらしく、その関係はあくまでも「健全な」感じでした。

1930年代のハリウッドや、ニューヨークのユダヤ人社会、社交界のきらびやかな雰囲気、劇のテンポの良さや、美女たちが次々に現れることは、飽きを感じさせませんでしたが、真剣に付き合っていた女性と再会し、揺れ動くという内容としては、「健全さ」ゆえに面白みはあまりありませんでした。
もしかしたら、そこら辺も含めてユダヤ人やユダヤ人社会を揶揄しているのかもしれませんが、そ1930年代ということを考えると、それは邪推なのかも、とも思います。

まぁ、でも、以前どこかのレビューで「『ラ・ラ・ランド』をパートナーと一緒に観に行くべき」みたいなことが書かれていたのですが、デートで観るなら、こちらの方が断然良いな、と思いました。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

2017年に観た映画ランキング

1 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 / 2 「さとにきたらええやん」 / 3 「この世界の片隅に」 / 4 「ムーンライト」 / 5 「パレードへようこそ」 / 6 「あまくない砂糖の話」 / 7 「少年と自転車」 / 8 「ドラッグ・ウォー / 毒戦」 / 9 「シチズンフォー スノーデンの暴露」 / 10 「帰ってきたヒトラー」

11 「SING/シング」(日本語吹替版) / 12 「ワイルド・スピード MEGA MAX」 / 13 「ナイトクローラー」 / 14 「奇跡の教室」 / 15 「ベティ・ブルー」 / 16 「ミッドナイト・イン・パリ」 / 17 「神様の思し召し」 / 18 「her/世界でひとつの彼女」 / 19 「マグノリア」 / 20 「カフェ・ソサエティ」

21 「プリズナーズ」 / 22 「if i stay」 / 23 「ハドソン川の奇跡」 / 24 「ニュースの真相」 / 25 「ラ・ラ・ランド」 / 26 「しあわせのかおり」 / 27 「REDリターンズ」 / 28 「 愛しき人生のつくりかた」 / 29 「ディーパンの闘い」 / 30 「ロルナの祈り」

31 「プリデスティネーション」 / 32 「追憶の森」 / 33 「花様年華」 / 34 「EDEN/エデン」 / 35 「17歳」 / 36 「ある子供」 / 37 「愛とセックス」(Sleeping With Other People) / 38 「後妻業の女」 / 39 「Mommy マミー」 / 40 「ロゼッタ」

41 「ニュースの真相」 / 42 「あと1センチの恋」 / 43 「海難1890」 / 44 「ホテルコパン」 / 45 「聖の青春」 / 46 「ロング・トレイル!」 / 47 「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」 / 48 「ワールド・ウォーZ」 / 49 「惑星のかけら」 / 50 「麦子さんと」

51 「超高速!参勤交代 リターンズ」 / 52 「カケラ」 / 53 「スプリング・ブレイカーズ」 / 54 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

2017.05.24 Wed l 2017年 l top
先日、子どもたちの習いごとに付き添って観覧席にいたら、目の前に座っていた女性3人組が話している内容が耳に入ってきました。

それは、

「(幼稚園児くらいの年齢の)子どもが他の子に暴力を振るわれ、やり返そうとしていたので、『やり返しちゃダメ』と言ったら、『なんで?やられた方は一方的にやられて我慢しなくちゃいけなくて、やった方はやりっ放しなの?』と反論された」

という話でした。

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この子どもからの反論に困ってしまい、返答に窮したこと、そして「一応言ったのは」、「誰かが「やり返さない」ということをしないと際限なく暴力が続いて、どんどんその暴力が大きくなって、最終的には戦争にまでなってしまう」ということでした。

この話を聞いていた他の2人の女性たちは「難しい問いだね」というようなことは言っていたものの、特に自分なりの「答え」は言っていませんでした。


この話を聞いていて、「僕だったらどう答えるだろう」と考えていました。
皆さんが子どもに同じ質問をされたら、どう答えるでしょうか?


まず僕が思いついたのは、「暴力に暴力で返すということは、自分自身が「暴力を振るうような人間」に貶める行為だ」ということです。

もう一つは、「人間が他の動物と唯一違うのは、理性があり、話し合うことが出来るということ。だからこそ、話し合いで解決するべきではないか。」ということです。

でも、よく考えてみると、前者は「暴力を振るう人間を下に見ている感じ」がしますし、後者では「他の動物よりも人間の方が優れているかのようなおごり」があるようにも感じます。
正解のない問いですが、どんな答えがあるのだろうか、と今も考え続けています。

皆さんだったら、どう答えるでしょうか?
2017.05.23 Tue l 日々雑感 l top
先日、Eテレ(NHK)のハートネットで「フェミニズム新時代」というテーマで、女性を中心にアナウンサーを含め7人がVTRを観つつ、座談会のように語りあう形式の番組が2回続けて放送されていました。

フェミニズム新時代 第1回 "フェミ"な女がカッコイイ(2017年5月16日(火曜) 再放送2017年5月23日(火曜))
フェミニズム新時代 第2回 あなたも私もフェミニスト(2017年5月17日(水曜) 再放送2017年5月24日(水曜))

「新時代」と銘打っていることもあって、現在のどのような動きが「フェミニズム」と捉えられているのかということを、特に日本でのフェミニズム運動の流れも踏まえつつ構成されていて、基本的に好印象でした。

しかし、出演者が語り会っている中で気になるやりとりがありました。
そのやりとりを文字起こししてみました。
括弧内は僕による補足です。

やっぱその(自分の)親の影響もあるんでしょうけれど
「まぁ、女として男の人を養うくらいじゃないとね」くらいのことを(自分は)言っちゃったりもするんで
それで新しい女性の生き方みたいなのは、その、(自分が)選択肢にはなれたら良いなと思うんですけど
そんなことばっかりしてたら、いわゆるヒモをどんどん生んでしまうので(周囲の人たちから「あはは」と笑いが聞こえる)
そこは紙一重ですよね(以下略)



先に断っておきたいのは、この発言をした人自体を批判する意図はないことです。

それを踏まえてこの発言と周囲の人たちの反応に何が気になったのか。
それは、

女性が誰かを養えるくらいの経済力を持つ→ヒモが増える

という図式で語ることに何の疑問も語った本人も周囲の人たちも感じていないことです。

僕がこの発言の上に書いた図式で疑問に感じるのは、主にこの2点です。
①(性別関係なく)パートナーの1人が誰かを養えるくらいの経済力を持つと、他方のパートナーは何もしなくなるの?
②男性が主な稼ぎ手として、女性が家事・育児をしていることはあるのに、男女が逆だと何故男性が家事・育児をしないと考えるのか?

それぞれの疑問点をもう少し丁寧に言葉にしていきます。

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①(性別関係なく)パートナーの1人が誰かを養えるくらいの経済力を持つと、他方のパートナーは何もしなくなるの?

女性がパートナーを養えるくらいの経済力を持つことが何故「ヒモ」を生んでしまうのでしょうか。
「ヒモ」という偏見まみれの言葉自体にはここではペンディングさせてもらいますが、パートナーが家族を養えるくらいの経済力を持った時、他方のパートナーは何もしなくなるのでしょうか?
それまで仕事をしていればそのまま仕事をし続けるというのが、日本の世帯調査からも多数だと明らかになっています。
つまり、結婚をしても女性は仕事を辞めることは少なくなっているにもかかわらず、男女逆転すると、何故か男は仕事を辞め、さらには家事もしない、という「何もしない人間になる」と決めつけているのです。

仕事を続けている上で、過酷な環境から逃れやすくなるとは思いますが、(パートナーが経済的に自立していれば、自分が過酷な労働環境にも関わらずその仕事を「継続しなければならない」という負担はかなり減ります)、そのことと「ヒモ」というように「何もしない人間になる」というのは全く違うことです。

②男性が主な稼ぎ手として、女性が家事・育児をしていることはあるのに、男女が逆だと何故男性が家事・育児をしないと考えるのか?

誰かを養えるくらいの経済力を持った男性が結婚したとき、女性が家庭のことを分担することになっても、殆どの人は疑問や違和感を感じないようです。
でも、それが女性がパートナーを養えるくらいの経済力があるので、男性が家事・育児を分担することになることには、多くの人は戸惑うようです。
「結婚したから仕事やめたんだ」と女性が言えば、多くの人は疑問や違和感を感じることなく受け入れるけれど、「結婚したから仕事やめたんだ」と男性が言えば、多くの人は疑問や違和感を感じる。
これこそが番組で触れられていた「性的偏見(ジェンダー・バイアス)」なのではないでしょうか?

さらに、この発言でより深刻だと思うのは、女性が誰かを養えるくらいの経済力を持つと、「パートナーの男性が何もしなくなる」(ヒモ)と当然のように考えられていることです。
女性がたとえば結婚し仕事を辞めたら、家事をする(している)ことは当たり前だと捉えられているにもかかわらず、男性が結婚し仕事を辞めたら、家事など全くしない(していない)と当然のように考えられているということです。

そもそも、パートナーに家族を養えるくらいの経済力があろうと、仕事をすぐに辞めると考えていることにも疑問がありますが、パートナーに家族を養えるくらいの経済力があると何故男性は何もしなくなると考え、そして多くの人もそれに何も疑問を思わず受け入れるのか。

番組では、フェミニストとはという話の中で、このように語られていました。

(フェミニストとは)性別・性自認・性的嗜好をもって
人を区別して序列を持ち込んで差別しない人



でも、残念ながら「ヒモをどんどん生んでしまう」という発言、そしてそれに対する周囲の「あはは」という笑いは、性別による序列を持ち込んでいるようにしか見えませんでした。

男性だろうが女性だろうが、パートナーとの関係の上で家庭のことを分担する立場になれば、家事・育児を当然のこととしてやるでしょうし、実際現にやっているのではないでしょうか。
2017.05.22 Mon l 日々雑感 l top