こんなことをわざわざ公にする必要はないとも思うのですが離婚しました。

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離婚した理由は、何度も書いているように、夫婦別姓にするためです。

先日の最高裁判所が出した判決で夫婦同姓が合憲ということで、しかもその理由の中に、「国会で論じられるべき」という理由に心底失望し、これ以上待ったところで選択的夫婦別姓制度が実現されることなど分からないということで離婚に踏み切りました。

最高裁の判決にはいろいろと思うところがありますが、僕が言いたいことはハフィントンポストに載っていた記事に書かれていたので、そちらを紹介しておきます。

「夫婦同姓強制は合憲」判決はなぜ「鈍感」か?(Huffington Post)


すんなり離婚が出来たように書いていますが、今回の「離婚」という判断に対してはほぼ全員に反対されました。
最終的に離婚届に署名をしてくれたツレも、この姓を強制的に変えられてしまうということの不便さやつらさは一切分かろうともしてくれませんでしたし、口には出さなくても離婚することを最後まで拒否していました。
拒否なんてしていないと本人は言うでしょうが、ここまで来るのに10年かかったことを考えれば、この時を10年待った僕からすれば、姓のことで離婚するということを理解せず、拒否していたとしか思えません。

夫婦別姓にすると離婚が増えるということを主張する人たちがいますが、我が家は夫婦同姓だから離婚することになったわけで、このような家族がいることをどのように考えているのでしょうか。
また、夫婦別姓にすると家族の絆や一体感が薄れると主張する人たちがいますが、僕はこの夫婦同姓という問題で、ツレとは決定的で深い溝が出来たと感じています。

10年振りに生まれた時から名乗っていた名前に公的に戻りました。
今思うことは、ただこの10年は何だったのだろう、ということ、10年という時間を費やしてようやく振り出しに戻れた感じがします。
10年という時を思えば、それは0に戻ったというわけではなく、自分の元々の名前を取り戻すために遙か遠くのマイナス地点に戻ってきてしまったような気さえしています。

離婚届に署名することを決断したツレはそれ以降の行動がとても素早かったです。
僕がイヤだと言っているにも関わらず、僕の両親に離婚届の証人の署名を取り付け、その足で本籍のある自治体に行き離婚届を提出していました。

僕としては名前を戻せるまたとないチャンスなので、イヤだと言っているのに僕の両親に署名をもらってきたことや、そのまま提出しに行ったことに何にも言いませんでしたが、結局ここでもこの問題に対してツレと僕とは全く別のところにいるのだな、と痛感しました。
ちなみに、僕が両親に離婚届の署名してもらうことをイヤだと思ったのは、そもそも結婚するときに僕が姓が変わることを嫌がった両親が10年経った今受け入れていて、僕が最高裁の判決を受けて離婚の話をした時に「いつか選択的夫婦別姓が認められるようになるから」と僕の判断に反対していたからです。
10年前は嫌がったことを10年経って受け入れたにも関わらず、その人たちに対してまた嫌だと感じていることを強制するということがどうしても僕は嫌だったからです。
それは、僕がこの10年散々強制されてきたことだからです。

でも、ツレはそれを僕の両親に強制しました。
ツレは誰からも姓を変えるということを強制されたことはなく、人に対しては平気で強制する。
そのような人間なのだな、と一緒に暮らしてきた10年だけれども、やっぱりそこでの立場が全然違ったので、もはやわかり合えることも出来ないような溝(あるいは距離)が出来てしまったのだと、象徴的な出来事でした。


10年振りに戸籍名が元に戻ったわけですが、そんなツレとの決定的な距離を感じてしまったことや、10年振りのこの地点が0ではなくマイナスだと感じることなどがあるからか離婚届を提出した日以降体調を崩しています。

離婚届を提出したところで、今までと何ら変わらない生活をしているので(子どもたちはそのこと自体知りません。教える必要も今はないと思い)、子どもたちも変わりなく過ごしていますが、それでもこの10年や、判決が出てから提出するまでの間の出来事で明らかになった隔たりがこれからの生活に決定的な溝を作ったような気がしています。

ちなみに、離婚届を提出しましたが、僕が戸籍を出て(親の戸籍には戻らず)新しく戸籍を作ることになったので、新しい戸籍の処理が終わるまで2週間ほどかかるとのことでした。
そして、さらに今は年末年始にかかるので、戸籍抄本などが取れるのが1月中旬になるかも、とのことで、まだ各種免許も銀行もクレジットカードもパスポートも名前の変更が出来ていません。
年が明けたらそれらの変更をしていきます。
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2015.12.26 Sat l 夫婦別姓について l top