先日、秘密結社 主夫の友に、学生に家庭内インターンを提供しているスリール株式会社から「学生たちに主夫として話をしてほしい」という依頼がありました。
基本的に人前に出る依頼(TVなどで大勢集まって欲しいと言われる時以外)はCEOや広報担当の2人が行くのですが、今回は、メディアに出る依頼ではないということで、他のメンバーが渋ったので(平日夜や休日は主夫にとっては都合が付きづらいということで)、僕もツレが仕事だったので子どもたち3人を連れて行ってきました。

話をしたのは、子どもがいる家庭に4ヶ月のインターンをしている学生たち40人(女性9:男性1)で、インターン期間の半分(2ヶ月)を終えての研修ということで、学生たちが興味を示した生活スタイルを送っている4人のうちの1人(主夫)として呼ばれました。
他に呼ばれていたのは、ファザーリング・ジャパンでもつながりのある育休を数回取得したTさん(共働き男性)、転職を数回経験し共働きで子どもが2人いる女性、専業主婦経験がありかつてスリールでインターン経験のある女性でした。

まず、4人が5分ずつくらい自己紹介し、司会に質問される形でのやりとりが30分、その後1時間は学生10人のグループが15分ずつ4人の話を順番に聞くという形でした。

20170127.jpg


僕としては主夫の友経由での依頼だったので、「主夫」としての生活について質問が中心になるのかと思っていました。

が、最初の自己紹介の時に司会をしていた方もそうだったのですが、僕のプロフィールで「事実婚」ということも興味を持ったようでした。
自己紹介では「夫婦別姓」やそれによる「事実婚」については僕からは話さなかったのですが、司会の方に質問される形で答え、そこでのやりとりが短かったからか、学生たちからも多く質問されました。

①なぜ、事実婚にしたのか?
②なぜ、夫婦別姓にしたいのか?
③事実婚のメリット、デメリットは?

中心となる質問はこの3つでした。

①と②は重なる部分が沢山ありますが、姓というのは「アイデンティティ」であり、僕は姓を強制的に変えられたくないし、誰にも姓を変えることを強要したくない(変えたいと思っている人に変えないことを強要したくない)と考えていることを話しました。
また、夫婦別姓についての基本的な話として、僕が結婚する以前から(確か中学生くらいの時から)選択的夫婦別姓制度については国会で話が出て来ていて、国連の女性差別撤廃委員会からも勧告が出されていました。
なので、僕も結婚当初、楽観的に「そろそろ民法も変更されるだろう」と考えていたこと、でも、2015年の最高裁の判決では、20年以上も何もしなかった「国会」に話を差し戻し、選択的別姓制度がないことによる不利益・不都合さは「通称使用で緩和される」と一度も改姓した経験の無い人間によるばかげた理由を用いたことで、民法が改正される見込みがないと判断したということも話しました。

③については、「実感(感覚)」という部分と「制度」の話は別にしなければいけないと思ったので、まずは「制度」について話しました。
事実婚では
・配偶者控除がなくなる。
・親権が片方になる。
・死んだ際、相続が出来ない。
・その他、病院や保険など、その組織に判断がゆだねられているグレーな場面がたくさんある。
配偶者控除以外は、親権ならば共同親権に関する契約をし、相続に関しても遺言を残すことで受け取る事が出来ます(が、相続税は配偶者よりかかってしまう)。
また、僕らが入っていた保険は、法律婚を解消しても名前の変更だけで大丈夫でした(これは保険会社によるので確認が必要)が、病院などによっては、例え配偶者であっても、同居している親であっても、親権がないことで面会出来なかったり、手術の同意書に署名出来ないことがあります。
でも、その場合に不利益を被るのは僕であること(親権はツレであり、子どもたちの姓はツレの姓)、僕らはそもそも配偶者控除の適用外だったので、事実婚にすることが出来たました。

そして、「実感(感覚)」部分ですが、昨年末の次男とのスペイン旅行でも、僕が一番懸念していた入管でも全く問題にならなかったことも話しました(スペイン出国時に「親子?」と聞かれたのみ)。
これには、驚いていた方も多かったのですが、僕自身もそうですが、いかに「親子は同じ姓であることは当たり前のこと」という認識が根付いているということを表しているように思いました。
日本では当たり前のことであっても、世界ではそうではないかもしれない。

僕自身はそれを意識するきっかけとなったので、学生たちも少しでもそういうことを考えてもらえるきっかけとなったら良いな、と思います。
関連記事
スポンサーサイト
2017.01.30 Mon l 夫婦別姓について l top