前の月に読んだ本をまとめて書いていましたが、そうするとどうしても1回に書く量が多くなってしまって面倒になってしまうので、たまには一冊ずつでも書いていこうと思います。


せいのめざめ


著者の益田ミリさんは僕が好きな作家で、映画にもなった『すーちゃん』はもちろん、『週末、森で』や、なんだか評価がすごく二分されている『47都道府県女ひとりで行ってみよう』も僕は楽しんで読みました。

そして、もう1人の著者の武田砂鉄さんは、本を読んだことはないのですがcakesでの連載を毎週欠かさず読んでいたり、いつも聞いている荻上チキさんのラジオ番組Session-22に荻上さんの代役で出ている時の話に共感することが多い方です。

ということで、タイトルと内容を全く気にすることなく、新刊予告みたいなものが来たときに迷わずに予約し、早速読んでみました。
(ちなみに今は単行本しかありませんが、2月17日にはKindle版も出るようです。)

内容は、「せい=性」の「めざめ=目覚め」とあるように、益田さん、武田さんがそれぞれ、中学生や高校生の時に性に関して考えていたことや体験したことが書かれています。
「めざめ」ですので、性体験について書かれていることもなく、安心して(?)読めるというか、特に武田さんは僕と割と近い年代なので、今ではスマホなどで簡単に性に関する情報や画像、動画を検索して手に入れることが出来ますが、そうではなかった時代のことが書かれていて、懐かしい思いで読みました。

また、武田さんの書くコラムや新聞での書評が好きになったあとで、僕の職場の卒業生ということも知りました。
この本では中学や高校での体験に基づいて書かれているので、すごく具体的にその光景を思い浮かべることも出来、それもとても面白く読むことが出来ました。

逆に言うと、一般的には、ちょっと読者層を想定しづらい本かな、とも思います。
せいのめざめの時期にある今の子たちには、懐かしくもなんともないでしょうし、かつての人が知ることが出来なかったので(情報源も少なかったので)妄想していた内容も、今ではすぐに検索して知ることが出来ます。

「懐かしい」という思い出に浸るには良いのかも知れませんが、それ以上の出来事もなく、僕のように、単に著者が書いたものが好きということでなければ、あまり面白く感じられないのかな、と思います。
まぁ、それはやはり個人的な出来事が書かれているからで、個人的な出来事を提示されても、それを興味を持って受け止めるのは、同じような体験をした人と、その人個人に興味を持っている人に限られてしまうからですね。
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2017.02.10 Fri l 月間読書レポート l top