先日3月8日は国際女性デーでした。

国際女性デー | UN Women – 日本事務所

僕は朝日新聞を実家でも実家を出てからも購読しているのですが、この国際女性デーに合わせて特集を組んでいました。

国際女性デー特集「Dear Girls」:朝日新聞デジタル

朝日新聞系列と言って良いのか分かりませんが、この国際女性デーに合わせているのか分かりませんが、ハフィントンポストも女性性、特に身体についてオープンに語ろうという特集を組んでいます。

Ladies Be Open - ハフィントンポスト

こういう社会の流れの中、最近気になるのがムスメ(保育園児・年中)の言動です。
長男&次男では気になることは小学生になった今でもほぼないのですが、ムスメは「オトコなのに~」とか、「オンナだから~」とかいう言葉を良く使うのです。

そのたびに、僕は駒崎さんのように(「女の子を拘束する「呪い」、親が解かねば」)「オトコとかオンナとか、そういうことで決まることはない」と伝えています。

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こういうことを書くと必ず、男と女は体つきも全く違う、だから同じな訳がない、両者に差があるのは当たり前だ、という意見が来ます。
確かに、男性の身体を持った人は(現時点では)妊娠できませんし、出産も出来ません。
そして女性の身体を持った人の殆どは大人になってから毎日髭の手入れをする必要もありません。

でも、それが何か「出来る事と出来ない事」を区別することにはつながらないと僕は思います。
先天的に目が見えない人がいて、その人に目が見えないから、大学に行かなくて良いとか、目が見える人より給料が7割くらいで良いとか、結婚したら家事育児を専念すべきだとか、そういうことを言ったり、それが当たり前のこととして行われて良いでしょうか。
それは、性による身体のつくりの違いではなく、単に性別により与えられた役割でしかありません。


ちょっと横道に話が逸れてしまいましたが、ムスメがどこから「オトコ」とか「オンナ」とかそういう考え方を仕入れてくるのかな、と思っていたのですが(というかほぼ保育園だと予想していたのですが)、ムスメを保育園に送っていったときに他の女の子とこんなやりとりがありました。

そろそろ年長になるムスメは毎日ハンカチを持って行っています。
忘れたときの予備のハンカチがなくなっていたので、複数枚持っていきました。
僕がムスメのリュックからハンカチを出し、ムスメの引き出し(各園児に引き出しがあり、そこに予備の洋服などを入れておきます)にハンカチを入れようとしたら、近くにいた女の子が言いました。

「それオトコの子のだよ?なんで○○ちゃん、それなの?」と。

複数持っていったハンカチのうち1枚は、ムスメがお気に入りの(ムスメの兄である次男が使っていた)仮面ライダーのハンカチでした。
ムスメはそのハンカチをとても気に入っていて、僕はムスメが気に入っているのを知っていたので「予備にしなくても良いんじゃない?」と前日に聞いたのですが、予備でも持っていきたいということで持っていったのでした。

そして、そのハンカチは仮面ライダーでした。
その仮面ライダーのハンカチを見て、近くにいた同じクラスの女の子は「オトコの子のだよ」と言ったのでした。

あぁ、こういう小さなことが積み重なって行くんだな、と分かりました。
面と向かって「お前オンナのくせに」とか「オトコなのに」という子どもたちはいません。
でも、「それってオトコの子っぽくない?」とか、そういう少し柔らかい表現で、ケンカにもならないように小さな出来事が少しずつ蓄積されていくのだろうな、と。


以前、大学生達に話に言ったときに質問されたのが、「オトコとして家族を養わなければいけないとか考えませんか?」というものがありました。
僕にはその感覚が分かりません。
ある意味無責任とか、冷たいと言われる感覚なのかも知れませんが、基本的に、「自分がどう生きるか」としか考えていません。
自分が生きていくその時に必要なお金を稼ぎ、必要な能力を習得し(たとえば炊事洗濯)、生きていく。
パートナーにもそれを求めているし、もし、パートナーとの間に支援が必要な子どもを授かれば、支援が必要な時期は支援するけれど、支援が必要でなくなれば、その子どもにも当然自分で生きていってもらいます。
だから、僕には「家族を養う」という感覚、考えはまるでありません。

即答しすぎたのかその大学生は戸惑っていたように見えましたが、僕には「オトコ」とか「オンナ」とか本当によく分かりません。
それは、僕自身で習得したというよりも、兄の存在が大きかったと思います。
兄は「オトコだから~」という言葉にものすごく敏感でした。
一度、兄が中学生くらいの時(僕は小学生)父が兄に向かって「オトコなんだから~」と言ったとき、ものすごく反発し、それ以降、父もそういうことを一切言わないようになりました。
だから、「オトコだから~」とか言う言葉を僕が思春期になり、成長していく過程で家で聞くことはありませんでした。


だからこそ、ムスメがそういうことを言うのを聞いてショックを受けていたのですが、これはやはり1つ1つ打ち消していくしかないな、と思っています。
先日もムスメが次男に向かって「オトコなのに」とか言っていたので、あるテレビ番組を見せました。
子どもたちはあまり真剣に見てくれたようには見えませんでしたが、オトコとかオンナとかいうことを考えるにはとても良い、タイムリーな番組に思えました。

LGBTを“当たり前”に 映画監督・荻上直子と語る(ハートネットTV)

早くこの映画も観てみたいな、と思います。

映画『彼らが本気で編むときは、』
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2017.03.13 Mon l 日々雑感 l top