TSUTAYAディスカスでリクエストして観た映画です。


ある戦争(字幕版)


映画『ある戦争』公式サイト

作品データ(映画.comより)
原題 Krigen
製作年 2015年
製作国 デンマーク
配給 トランスフォーマー
上映時間 115分

ストーリー(公式サイトより要約)
アフガニスタンで平和維持軍を派兵しているデンマーク王国。
ある日、巡回中に一人の兵士が地雷で両足を吹き飛ばされ、殉死する事件が起きた。それをきっかけに不満を爆発させ、パニックを起こす兵士らに対し、駐留軍の隊長を務めるクラウス(ピルー・アスベック)は、「明日からは俺も巡回に同行する」と宣言する。
一方、母国デンマークでは、クラウスの妻マリア(ツヴァ・ノヴォトニー)が、まだ幼い3人の子供を懸命に育てていた。
ある日、以前に部隊が助けた民間人の家族が、基地に避難場所を求めてやって来た。クラウスは、「明日、もう一度パトロールに行く」と約束し、その日は家に戻るよう、家族を説得する。だが、翌日、パトロール部隊を率いてその家を訪ねたクラウスたちは、惨殺された家族の亡骸を発見。その直後、クラウスたちは突如として何者かの攻撃を受ける。敵の位置を掴めぬまま、民家の敷地内で追い詰められる部隊。首に被弾した部下ラッセもすでに虫の息だ。クラウスは、敵が攻撃してきていると思われる第6地区への無線での空爆要請を部下に命ずる。2分後、周囲に轟く爆撃音の後、敵からの攻撃をしのいだクラウスたちは、傷ついた部下を連れて、何とか基地への帰還を果たす。
数日後、基地から司令官と法務官がやって来る。理由は、クラウスの軍規違反だという。先日の襲撃事件でクラウスが命じた空爆の結果、子供を含む11人の罪無き民間人の命が失われていたのだ。司令官命令で強制帰国を命じられたクラウスは、一人デンマークに帰国する。
後日、クラウスとマリアは、弁護士のマーティン(ソーレン・マリン)から、クラウスはPID〈敵兵の存在確認〉がないまま空爆を命じ、現地の第6地区に住む11人の民間人を殺害した容疑で軍から起訴されたと知らされる。しかも有罪ならば、4年間の懲役だという。
軍事法廷が開廷し、守るべき家族に対する将来への不安と、罪の意識に苛まれるクラウスに、軍の法務官は、容赦ない質問を投げかける。
果たして、クラウスと家族に待ち受ける未来とはー。

感想
今回も公式サイトに載っていたストーリーを読んでしまうと、ほぼ内容が分かってしまう感じになっていました。

デンマークという、日本にとってはあまり馴染みではなく、日本にとってだけでなく、アフガンでの出来事は基本的にアメリカ中心の視点で描かれる映画が多い中、全く違う国からの視点で描かれています。
何故デンマークがアフガンに派兵するのか、何故自分たちが戦わなくてはならないのか。
こういう葛藤自体はアメリカ視点でも描かれますが、この映画の良さは、むしろその葛藤に深入りしないこと。
葛藤だけでなく、任務を淡々とこなしている様子を描きながら、淡々とした様子を描くことで、むしろ、この戦争の実態のようなものを浮かび上がらせているように思います。

その点は、クラウスが帰国を命じられるまではとても良い作用を映画にもたらしていたように思いますが、逆にその淡々とした描き方が、11人の住人が「殺された」という事実を少し軽く扱っているように感じられました。
もちろん、クラウス自身は11人の死が自分の責任であるということを自覚して(いる発言をして)いましたが、殉死したり、重傷を負ったデンマーク軍の兵士は重く受け止められているものとは全く違う感じでした。

それを含めての「戦争」という現実もまた観ている人たちに突きつけているのかも知れません。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

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2017.06.13 Tue l 2017年 l top