東京都議会選挙の投票が今度の日曜日に迫りました。
自分がどの候補に投票するかの参考にもなる為、各党の公約を読み比べてみたいと思います。

ちなみに僕は文京区の住民で、文京区は届け出順で、中谷文孝氏(自由民主党)、福手裕子氏(日本共産党)、増子博樹氏(都民ファーストの会)の3人が立候補しています。
3者とも政党に属していることから今回は各人が所属している政党公約を比較していきます。

三政党とも今回の都議選にあたり、下記に公約が公開されています。

自由民主党 平成29年度東京都議会選挙 公約(PDF)

日本共産党 2017都議選の訴えと重点公約(日本共産党東京都委員会ホームページ)

都民ファーストの会 政策パンフレット(PDF)

重点政策

まずは、重点政策について。
(各政党の文章をそのまま載せています。)

自由民主党
1.豊洲市場への早期移転を実現
2.オリンピック・パラリンピック大会の準備を加速
3.全国と連携し日本経済を牽引

日本共産党
① 築地市場の豊洲新市場への移転はキッパリ中止し、築地市場の再整備に本格的に踏み出します
② 2020年東京オリンピック・パラリンピックを、くらし・環境と調和した平和の祭典として成功させます
③ 保育園の待機児ゼロを実現し、高齢者福祉の立ち遅れの打開、働く人の給料を引き上げ、中小企業の営業、都市農業を守り、都民のくらしと福祉、健康を支えます
④ 多摩格差の解消へ、子どもの医療費助成・小児医療・周産期医療を拡充します
⑤ 35人学級の実現など、子どもたちが健やかに成長できる教育をすすめます
⑥ 「原発ゼロ」とともに、住宅耐震化の抜本的強化など、震災の予防対策に力を入れます。住環境を守ります
⑦ 安倍首相が狙う9条改憲は絶対に許しません。「核兵器禁止条約」の推進、オスプレイの横田基地配備撤回、憲法が輝く平和・人権都市東京をめざします
⑧ 都議会改革・都政改革をさらに前進させます

都民ファーストの会
・ 築地市場のブランド力を守り、豊洲市場を物流拠点として活用します
・ 女性とシニアの力をもっと活かします
・ 「格差」と「段差」をなくします
・ 受動喫煙対策を実施します
・ 待機児童という言葉をなくします

重点政策で重なる政策・問題

重点政策で重なっている政策・問題は以下の通りです。

・(どちらにするかの違いはあるが)築地市場移転問題(全政党)
・東京オリンピック・パラリンピック(自由民主党、日本共産党)
・中小企業支援(自由民主党、日本共産党)
・待機児童問題(日本共産党、都民ファーストの会)

これらが重なっている点です。
重点政策とは書いていなくても、政策には入っていることがあるので、必ずしも他の政党が全く扱っていないわけではありません。
その上で、重点政策としているからには、重点的に行っていくということですので、投票先の大きな判断材料になるのではないかと思います。

政党独自の政策・問題

僕はこの中では僕自身が重要視する政策・問題はないので、重点政策で重なっていない、政党独自が掲げている政策・問題を次に比較していきます。
と言いたいところですが、各党の公約の書き方にはかなりの違いがあり、単純比較が難しくなっています。
そこで、以降は僕が関心のあるトピックについて比較していきたいと思います。

教育機会について(費用保障含む)

自由民主党
◎就学前教育の無償化
◎私立小・中学校における学費負担の軽減(都内私立小・中学校の無償化)
◎義務教育期間の学校給食の無償化

日本共産党
・都独自の給付制奨学金の拡充
・私立高校の入学金と施設費の負担の軽減
・小中学校等の学校給食費の負担軽減、就学援助の拡充
・不登校の子どもたちへの支援
・日本語教育の充実など、多様な子どもたちへの教育を保障
・大学生向けの給付制奨学金、若者・子育て世代の大きな負担となっている家賃への助成事業を創設します。
・特別支援学校を新増設
・廃止が計画されている都立夜間定時制高校4校(小山台・雪谷・江北・立川)の存続のために全力をつくします。

都民ファーストの会
・親の所得にかかわらず、就学前に学ぶ場の創設(ヘッドスタート)
・不登校経験がある生徒等のチャレンジスクールへの受け入れ強化

教育内容について

自由民主党
◎教育カリキュラムの充実、多様な教育の展開
◎道徳教育、歴史教育、防災教育、スポーツ教育など、人格形成に資する教育の充実
◎東京を「国際戦略教育特区」とし、時代を先取りした教育改革の実現
◎誇りをもって、日本文化・伝統を世界に発信する能力を育成し、文化都市東京を創造
◎近代化産業遺産の保全と近代日本史の学習強化

日本共産党
・卒業式などでの「日の丸・君が代」のおしつけ、侵略戦争美化や憲法否定の教科書や教育内容のおしつけをやめさせます。

都民ファーストの会
・プログラミング教育、IT教育を通じ、世界で生き抜くグローバル人材の育成
・理数研究校で特色ある教育の実施
・都立高校生や英語教員の海外留学・派遣支援
・日本古来の武道・文化・伝統の普及促進
・いじめ防止に関する授業の実施支援

教育環境について

日本共産党
・35人学級を早期に全学年にひろげるとともに、30人学級を計画的に実施します。
・教員の少人数指導加配は習熟度別指導を条件とせず、現場の実情に応じて活用できるようにします。
・全校へのスクールソーシャルワーカーの配置・活用など、教育条件の整備・拡充をすすめます。
・(特別支援学校の)教室不足の解消と教育環境の整備、重度重複学級の増設等をすすめます。
・小中学校の特別支援教室は、個別指導とともに小集団授業が実施できるようにし、教員配置を増やします。

都民ファーストの会
・公立小中学校に特別支援教室を拡充
・小中高一貫教育校の設置推進
・スクール・ソーシャルワーカーの配置拡大

教職員の働き方・仕事内容

自由民主党
 該当する記載なし

日本共産党
・職員の長時間労働・非正規化を是正し、授業準備や子どもたちとむきあう時間をしっかりと確保できるようにします。
・上意下達のピラミッド型組織を見直し、子どものことを第一に考え、協力しあえる民主的な学校運営を大切にします。

都民ファーストの会
・教師力、学校マネジメント力の強化
・英語教員の海外留学・派遣支援

感想

僕自身の関心は、自分に子どもがいることもありますが、子どもにどのような支援をするのか、ということが大きいので、必然的に教育に関わることになります。
それは各政党も同じようで、教育機会や教育環境、教育内容など様々な提案がされていますが、それぞれの中身をみていくと、教育内容や教員への要望はしているけれど、教員の負担のことを全く考えていないように見える政党も浮かんできたように思います。

僕自身の考えは、公立であれ私立であれ、経済的に余裕のある家庭であれそうでない家庭であれ、何らかの理由で学校教育を受けにくい人・受けられなかった人も希望すれば平等に教育機会が与えられるということを望んでいます。
なおかつ、その教育機会が与えられた中で、教育内容については、既に「教科書検定制度」によって国が管理していることから、これ以上踏み込むことは必要がない、と考えています。
そのスタンスで今回の比較を見てみると、自ずと投票先が絞られてきました。

見落としもあるかも知れませんが、何かしら少しでも誰かのお役に立てたらと嬉しいと思い、書いてみました。
関連記事
スポンサーサイト
2017.06.29 Thu l 日常あれこれ l top