一応、会員になっているファザーリング・ジャパンが地元文京区で支部を発足し、その設立イベントがあったので、ちょっとだけ行ってきました。
父の日前日に家族で笑おう!~Fathering Japan文京支部設立記念イベント~

僕が行って来たのは、午前の部【シンポジウム】の内、第2部【区長と考える文京の子育て】です。
「文京」という名前を付けるならば、文京区という地域ならではの活動が重要だと思いますし、こんな機会もなければ、区長がどのように考えているのかを直接聞く機会もないので、ピンポイントで話を聞いてきました。

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↑成澤区長とファザーリング・ジャパン代表の安藤さん

結論的なことを書いてしまうと、まずは、時間がやっぱり足りなかったな、と。
最初の子育てに関する話も結局は、「文京区の子育て」の話ではなくて、時季柄「新システム」などの「日本の保育の現状」的な話ばかりだったので、区長がどのように考えているのかを知るにはよかったのですが、文京区での具体的な取り組みの話はあまりありませんでした。
質疑応答時間があまりにも短かったので、この部分をもっとさくっと減らして質疑応答にして欲しかったです。

また、これは、区長はあくまでも行政のトップなので仕方がありませんが、「お金」の話が多かったのは、残念でした。
もし、「保育」や「子育て」、「教育」に関して、お金の話をするならば、1人の人間が大人になるまでにはどのくらいだとか、保育園児1人を卒園するまでにはどのくらいのお金が必要で、だから、税金としてこれだけ必要だとか、「お金」に関しての詳しい議論をするべきでは無いかと思います。
それもなしに、局所的に「○○には大体△△くらいのお金がかかる」と言われても、全体像も見えないので、「金がない限り何も出来ません」的に聞こえてしまいました。

まぁ、こんな風にお金のことに批判的になるのは、子育てに関してのこういう行政が絡む場では、保護者からいつも、「将来の納税者を育ててるんです!」みたいな意見を聞くからです。
別に、僕は納税者を育てているつもりはないですし(納税できるようになれば良いとは思いますが)、子育てや教育は「納税者を育てる」ということとはある意味関係のないところで議論や実際に行動していかないと、「納税出来るような有能な人間はこの国にとって必要であり、有用だけれどそれ以外の人間はむしろいない方が良い」という話につながってしまう危険があるのではないか、と日頃から思っています(この点については、「障がい児・者」の教育や保育で長年議論されてきたことでもあると思います)。
もし、納税者云々というならば、1人あたりどれだけのお金がかかって、どれだけのお金を納税する必要があるか、みたいな、わけのわからない話になってしまうように思います。

最後に、ものすごく気になったのは、前からこういう意見は聞いたことがありましたが、保育園入園に関して「男性が育休を取ったら、入園に関しての点数を加えるなどをして欲しい」というものです。
僕が男性の育児休暇に懐疑的なこともありますが、こういう発言は「育児休暇を取れる状況にあるからこそ出来る発言」だということを、発言者は認識していないという点が一番の問題だと感じています。
男性の育児休暇取得に関して書いた時にも書きましたが、男性でも非正規労働者は20%以上で、その人たちは育休を取得することは出来ません。
また、仕事をしているのではなく、学生だった場合ももちろん育休などはありません。
政府の調査にも入っていないような、正規雇用者が4人以下の職場なども育休を取得出来る可能性は低いでしょうし、自営では育休は取得出来ません。
「男性が育休を取ったら、入園に関しての点数を加えるなどをして欲しい」という発言は、今上げたような人たちや家庭を全く考慮せずにいるように思うのです。
(さらに言うならば、「正規雇用者の方が、非正規雇用者や学生などよりも、子どもの面倒を見られない」ということを前提にしているようにさえ思えてしまいます。)

区長は終始、「当たり障りのない」発言ばかりでしたが、この点での質疑応答は、逆に慎重に答えて歯切れが悪かったからこそ僕には好印象でした。
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2012.06.17 Sun l パパ活 l top