先日、母校(大学)の学内学会と大学院主催の講演会がありました。
講演者は東小雪さんというLGBTアクティビストの方です。
たぶん一般的に一番知られているのは、東京ディズニーシーで初めて同性結婚式を挙げたというものかなと思います。

元タカラジェンヌが東京ディズニーリゾートで史上初の同性婚(NAVER)

講演会の案内↓
「東小雪氏特別講演会 LGBTから生き方を考える」(立教大学キリスト教学研究科)
チラシ(PDF)

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東さんご本人のブログ記事↓
立教大学で講演&こゆひろサロン東京オフ会!(元タカラジェンヌ東小雪の「レズビアン的結婚生活」ブログ)

会場は僕は初めて入りましたが、300~400人くらいの教室で、150~200人くらいの入場者があったように見えました。
僕としては、東小雪さんとパートナーの増原裕子さんをハートネットTV(ブレイクスルー File.8 ふたりが選んだ、家族のカタチ。)などを通して知っていました。
キリスト教の今(というか以前からずっと)の大きな問題としては、「同性愛」をどのように捉えるかということがあるので、キリスト教としてどのように捉えるのか、という議論ももしかしたらあるのかも(あって欲しいな)ということで聞きに行きました。

残念ながら(?)東さんはクリスチャンではなく、なぜ東さんを【キリスト教学会】と【キリスト教学研究科】が招いたのか、という点は少ししか触れられませんでした。
講演の中でも、東さんが東京ディズニーシーで結婚式を挙げる際、「同性婚はOKだが、キリスト教式は教義上NGなので、人前式になる」という説明を受けたということを話していました。
東さんたちはそもそも「人前式」で結婚式をするつもりだったので、この問題には特にそれ以上触れることはなかったとのことですが、僕としてはやはりこの問題は大きいな、と思いました。

なぜ、母校の【キリスト教学会】と【キリスト教学研究科】がLGBTを考えようと思ったのか、また、どのようにこれから考えていこうとするのか、それについて深まることはなく残念でしたが、聴衆者の1人に母校で僕が在学時から一番人気の講義【セクシャリティとキリスト教】を担当しておられる、平良愛香先生(日本キリスト教団の牧師)がおり、先生が少し挨拶している中でこの問題に触れていました。
平良先生自身も男性同性愛者で、さらにキリスト教の教会の牧師ということで、「同性での結婚式」を自分がしたり、他の牧師から相談されることもあるとのことです。

平良先生自身も明確な答え(時間の問題がもちろん大きいのでしょうが)を述べていたわけではありませんが、このことに触れられていたので少し良かったかな、と思います。

キリスト教を離れて、東さんの講演自体で気になったのは、東さんとパートナーの増原さんが「子どもを持ちたい」という希望に対して、リアクションペーパー(コミュニケーションペーパー)を使った質疑応答で「同性婚と子どもを持つことの権利は全く違う話である」という反応があったことです。
僕自身は、何故「子どもを持つことと同性婚の権利を求めること」が切り離されなくてはいけないか、理由が正直分かりませんでした。

東さん自身は自らの体験(実父による性虐待)もあり、「実子でも養子でも育てたい」という希望を持っておられ、パートナーと生きていく上で、「子どもを持つ(授かる)・育てる」ということはとても自然な流れだと思いました(もちろん、異性婚でも「子どもを持たない・育てない」という選択も同じように自然なことだと思います)。
なので、このリアクションに対して僕はちょっともやもやした感じがしたのですが、東さんのそれに対する応答としては「女性として生きていくときに、子どもを授かり、育てたい」というシンプルなものでした。
異性愛者であれば、子どもを産み育てることが出来、同性愛者はそれらは出来ないということではなく、「女性」として子どもを育てたいということでした。
この答えはとてもシンプルで分かりやすいものでした。

しかし、一つだけ批判的なことを書くとすれば、男性は子どもを授かり産むことは出来ませんが、育てることは出来ます。
男性同士でも、子どもを持ち、育てることもまた「自然なこと」だと僕には思えます。
この点は(当事者を抜きにして)日本では全く議論の俎上にも登っていないので、少しずつでも議論が広まっていけば良いなと思います。
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2014.11.11 Tue l お出かけ l top